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陸上備忘録を書くにあたっての約束

学生時代、運動部に全く縁のない美術部で
ずっとこもって過ごしてきた私は、
陸上部が普段は何をして、何をするのか?
全くの無知だった。

息子の中学入学時はコロナ禍だったこともあり
大会は無観客開催で観戦もできず。

大会がどのように行われて、
息子がどのように戦っていたのか、
知る由もなく帰ってきた息子から
結果を知らされるだけ。

それは、順位から言えば、
良くもなければ悪くもない平凡な記録。
幾つかの試合を経験したけれど、
もちろん入賞するような気配なく
過ぎ去った中学一年生時代だった。

二年生になった大会から
保護者1名まで観戦できることになり
やっと息子が置かれている状況を
この目で見ることができた。


ちょっと待って?
なんだ!?この緊張感は!!
見ているだけなのに怖くて体が震えて
泣きそうになってくるじゃぁないか!!
息子の緊張が伝染するように
私を襲った。


走幅跳は一瞬の跳躍で決まる。
挑戦できるのは3度まで。
だったそれだけで、決まってしまう競技。

だけど、その3度の跳躍のために
朝早くから電車に揺られ競技場へ向かい
体を動かし、温め、走って筋肉を目覚めさせる。
そうやって3回の試技へと向かう息子の
一挙手一投足を見て、
これが陸上競技なんだと理解した。

息子と一緒に競技場へと足を運ぶ度に、
競技に打ち込む全ての選手たちから
心に瑞々しい感動をもらった。

勝っても負けてもそれが結果。
転んでも怪我しても諦めない。
失敗して下を向く選手がいれば、
スゴイ記録が出て喜びが爆発する選手もいた。
競技場には色んな涙が溢れている。

そんな中に、息子はいた。




まもなく中学時代が終わる。

出来れば綴って、どこかに残しておきたい。
私みたいな、初めて陸上競技を知る人に、
読んでもらえたら。


「書いてもいいかな?」

息子に聞いたら
「俺の身バレ、しなけりゃいいよー。」

と言うことで、個人が特定できないよう
敢えて都道府県名や具体的な大会名、記録は
書いていません。

どこまで書こうかすごく悩んだ。
写真についても、載せればどこの競技場か、
分かる人が見たら一発でバレてしまうし。

しかし文字だけだったとしても
同じ地域や息子を知る人が読んだら
分かるのかもしれないのだけど…
察していただければ。

ペコリ。



note初心者ですが、
これからもよろしくお願いします。

〜Kimitoiku

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