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個人のエンゲージメントヒストリーを聞いてみたら、発見があった話

こんにちは。アトラエ2016年新卒入社の田中よりお届けします。


どんな話か?

現在、組織力向上プラットフォームWevoxのチームに所属しておりますが、その中で「自社メンバーのエンゲージメント向上について探求しよう!」ということで「社内チーマス活動」(Wevox事業部メンバーのエンゲージメント向上を探求する活動)を行いました。
その中で「個人のエンゲージメントスコア」を見ながらその人の歴史を振り返るということが非常に面白かったので、その話をシェアします!

どんな人に読んでほしい?

メンバーの成長を支援したい!」や「普段プライベートの話しかできてない….。もう少し仕事への考え方・価値観・過去の葛藤・今後のキャリアなど、気軽に話を振りづらい内容を聞いてみたいな〜」と思うマネージャーさん等におすすめです。

なぜやったのか?

今回チーマス活動で「メンバー個々人のエンゲージメント」ってどうやったら上げられるのだろう?を議論し続けていたのですが、自信を持って「これだ」と言えるものが無く、まず「聞かないとわからないよな…」と。
そんな時当たり難くも我々には「毎月貯め続けているエンゲージメントスコアのデータ」という強い味方が存在したので、これを元に「スコア変化の背景を聞いて、何か共通項が見出せるのでは?」といこうとでスタートしました。

何をやったのか?

今回は我々が長年使っています「Wevox」の個人エンゲージメントスコアを見ながら、スコアが上がり下がりしているタイミングで「何があったのか?」「どんな想いがあったのか?」を一緒に振り返っていきました!
メンバーひとりひとりのエンゲージメント上昇下降の裏にある「真実」を見つけ、何か支援のヒントにできないか?と思ったからです。5~6人にランチ時間で聞いてみましたが、今回は2017年新卒入社、Greenチームの今坂くんを例にとって当時のインタビューを振り返ってみます。

  • 注)

    • 今回当たり前のように「個人のエンゲージメントスコア」をマネージャーでも何でも無い自分が当人と一緒に見ているという状況になっています。

    • アトラエでは「個人のスコア」については誰もが自由に見れるわけでは無いですが、今回は特別に「本人に許可をもらい、かつ本人に直接画面を見せてもらい」実施しました。

    • 全ての企業様がこんなに気軽にセンシティブな情報を従業員同士で見るということができるわけでは無いと思っていますが、、、

    • 弊社は全社としてオープンなカルチャーがあり「意欲あるメンバーがより生き生き、活力を感じながら働けるように」という想いは全社員が共通して持っております。そのための活動への理解や協力は惜しまない社風なので、今回のようなことが実現できたと思っています。

    • もちろん、オープンにされるのが抵抗ある人にはきちんと配慮はする組織ではあります。

    • ちなみにWevoxはそもそも色んな使い方ができるサービスであるので、今回はその中の1つの使い方に過ぎません。


【具体的なエンゲージメントヒストリー】
まずこんな風に入社当時から6年に渡る毎月のサーベイデータを一緒に見ながら話しました。

まず、今坂くんとは?(以下タイトルにパンチありますが、全社MVPを獲得、非常に優秀なメンバーですw)

(注意)まず私は「そもそもこの推移や変遷見て、自分の気持ちと違和感ある?客観的に見てみてどう思う?」と確認しました。今坂くんによると「違和感はなく、自分の気持ちや変遷とこのスコアは相関していそう」とのことだったので、そのまま時系列に沿って色々聞いていきました。

【入社1~2年目はどうだった?】
入社から2年間くらいは燻っていました。このままだとアトラエの中心にいるイメージもない。自分の貢献だと思えることが全然ない。どんどん自分がなりたくないものに近づいている感覚で、周りからの期待が下がっている感覚も感じていました。

【ほう..なぜそう思ったの?】
散々いろんな人からFBされていた気がしますね。ランチや飲みなどでも「普通じゃないよ」と言われましたw。そんな辛辣なFBをわざわざもらいに行ったという感じではなかったはずですが、当時は飲みニケーションやご飯でも先輩と話すことが多く、嫌でも耳に入ってきました笑。

【入社3年目以降からスコアに変化がありそうだけど、どんなきっかけがあったの?】
ん〜〜。上場パーティーの時の社長のメッセージは強く覚えています。
社長が上場パーティーの時に、社員全員に手紙を書いてメッセージを読み上げてくれましたが、そのメッセージを見て、なぜか強烈に心に響いたことを覚えています。当時社長が一人一人にこれまでの感謝やこれからの想いについて個別でメッセージを書いてくれたのですが、、、創業当時からいるメンバーに対してのメッセージの厚みと自分とでは「厚みや深み」が違うというか、何ともいえない違いを感じたのを覚えています。
それ自体がネガティブとかではなく、自分ももっと「深い、厚みのあるメッセージをもらいたい、このままであんな感動的なメッセージをもらえるのだろうか?」とそんな想いになったことを強く覚えています。
もう1つは「採用基準」という本との出会いです。
その本のリーダーシップの定義に「未来を選べること」とあり、はっとしました。リーダーの仕事は未来を選ぶこと。そして、僕自身も「未来を選ぶこと」は出来るんだと。それは強く覚えてます。

【なるほど〜そんなきっかけがあったのか..!それからどうなったの?】
ちょうどその後Greenのサポートに異動するくらいだったのですが、サポート異動前に【絶対アトラエのど真ん中にいく】と腹を決めたことを覚えています。そこからはとにかくそのために行動して、手をあげて、気づいたら周りから機会をもらってたという感じです。自分でデザインしたり意図したものは多くなく、身近な先輩がパスを出してくれた、機会を作ってくれたという感覚の方が大きいですかね。

  【ほう、素敵。サポート異動後の中で特に大きかった出来事はある?】
サポートに異動してちょっとしたとき、確か「Greenの2年後の戦略を考えよう」のような公募があり、ここに手をあげたのが最初のきっかけだったと思います。当時、Greenの戦略を考えていた中心メンバーに混ざり一緒に進めるもので、僕は「絶対にこの機会は離さない」と思っていました。僕にとっては「間違いなく面白い仕事」だったので、強い気持ちでした。「このままじゃ兵隊で終わる」「何か変えなきゃ」という気持ちが強いタイミングというのもあったかもしれないです。


何に気づいたか?

実際にやってみて率直に感じたことを書きます。

  • 行動の裏にある「想いやきっかけ」ってこんなにも知らなかったのか..

    • 改めて「行動」は目立つので理解していることもありましたが、その裏にある「当時の葛藤」や「想い」「隠れた関わりや支援」は全然知らなかったなと改めて気付かされました。

  • 30分〜1時間で普段話さない「エモ深い話」ができる。

    • 普段、仕事の進捗やプライベートの話はすぐできると思いますが、行動に対しての「想い・葛藤・ビジョン・原動力・自分の歴史」は、フリートークで深ぼることは相当難しいです。

    • 今回、通常業務をしながら2週間ほどで6人にランチ入れまくってその時間で個々人の深い話がめちゃくちゃスムーズに聞けたのは圧倒的にコスパが良いと感じました。間違いなく「二人が同じ絵(個人のエンゲージメントスコア変化)」を見て話せたことが話す側・聞く側のスムーズな対話を引き出してくれたのは実感しています。

  • 「スコア上昇の起点」は人それぞれであり、複雑・複数のきっかけがある

    • 共通項を見つけ出したかったのですが、なかなか綺麗に整理できず。強引に共通化した途端にメンバーからは「なんか無理にまとめなくて良いと感じるよ…」というFBももらいました。

    • 強烈な失敗体験、目標に対して腹を括る/覚悟などいくつかの起点がある。たとえば

      • 自分がやりたいことに挑戦して、盛大に失敗し「このままではだめだ..」という想いから….

      • 任されたことを腹括ってコミットしてリリースしまくったのに思ったように成果が出ず、俺がそこを何とかしたい….

      • 先輩にボコボコに言われて本気で「やばい」と思ったこと、でも「未来は選べる」と気づいたこと….

      • 先輩の何気ない背中を押す一言で、チームメンバーと腹割って向き合おうと思い、ランチに誘い本音でぶつかったこと….

最後に

このインタビューを終えた後に率直に自分が感じたことを忘れぬよう書き留めておきます!ご一読いただきありがとうございました。

  • 人の成長とは本当に長い目であり周りが信じて向き合うもの。本人の中での気づきや変化、覚悟が決まってからもなお長く、その状態を数年重ねていくような長い長いイメージ。

  • 「腹をくくる」「踏ん張る」「自分なりの強い想い」が変化の起点になることが多く、目に見えていない「強い想い」があれば結果失敗しようが成功しようが「大きな次の気づき」になる。

  • いま自分が向き合っている目の前のことに対しての「意味・想い」の強さが大事。

そんなアトラエにて絶賛採用中なのでご興味ある方はぜひ!


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