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書籍『ジブリをめぐる冒険』について

 『君たちはどう生きるか』がアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した2024年3月11日、『ジブリをめぐる冒険』という書籍が発売されました。


 この書籍は、雑誌『SWITCH』の2023年8月号・9月号・11月号と、3回に渡って掲載された企画を再編集ものが収録されています。


 作家である池澤夏樹が、鈴木敏夫プロデューサーにインタビューをするという形式を取っています。『君たちはどう生きるか』について、ジブリパークについて、鈴木敏夫と宮﨑駿についてなど、話題は各方面へ奥深く展開されていきます。

作家・池澤夏樹

 池澤夏樹は、鈴木敏夫プロデューサーが敬愛している作家です。2019年には、『池澤夏樹映像作品全集』が「ジブリ学術ライブラリー」から発売されています。

 池澤夏樹は1995年に高畑勲監督とも対談しており、ジブリ作品にも長らく関心を持っていたようです。
 鈴木敏夫と池澤夏樹、お互いの仕事にリスペクトを感じているからこそ、そのやり取りは他の誰もが踏み込めない領域にまで達しているように思います。

あとがき

 書籍の巻末には、鈴木プロデューサーによって書き下ろされた「誰も知らない宮さんこと宮﨑駿」という題のあとがきが掲載されています。一番近くで見続けてきた人間にしか書けない、宮﨑監督の姿が描写されています。

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