見出し画像

依頼された仕事を断らない理由

僕は仕事を依頼されたら断らないようにしています。
当たり前でしょ!と思われるかもしれませんが、人それぞれの時間とリソースには限りがあるので、何かしらの理由をつけて仕事を断ることって仕方ないことだとは思います。
それでも僕は依頼されたらなるべく受けるようにしています。

それはなぜか?
「打席に多く立つこと」が仕事の中で学んでいく上でとても大事だと思っているからです。

普段の慣れた環境で、今までに経験したことのある仕事を毎日、毎年繰り返していく。習慣化されることで脳の負担を減らし、働きやすく過ごしやすくなっていることでしょう。
ただそれは、今の環境や組織に過剰に適応した結果うまくいっているように見えるのであり、今の環境がガラリと変わってしまうとどうでしょう?途端に対応できなくなることが予想できます。

今の環境はすぐには変わらないから大丈夫と現状維持バイアスが働くのもわかります。ただコロナ然り、生成AIの普及然り、世界はどんどん変化しています。

この変化に対応するには、一つの環境への過剰な適応・依存を見直し、学びの機会を自ら得ようとすることが大事だと思います。
打席に立つことで、自分の慣れ親しんだ環境とは異なる場所で矢面に立たされる。ここに普段では得られない学びの機会があります。

先日も中学生を対象にしたセミナーで研究について話してほしいという依頼を受けて、すぐさまOKの返事を出して話す機会を貰いました。

普段の仕事場では、大学生や大学院生、または教員と話すこと、ディスカッションする機会が多いです。当然、中学生を前にしたときには、普段研究室で使う分野特有の言葉は使えませんし、大学生が学んでいる内容をベースにしたような話では簡単には伝わりません。

発表のスライドを準備しながらも、これはわかってもらえるかなぁ。面白がってもらえるかなというのを考えながら作り準備します。
普段の大学生相手の講義であれば、去年の講義資料をベースに最小限の準備で対応できていることでしょう。

普段やっていないことを実施することになるので負担は増えますが、こういった普段の仕事だけでは対応しきれない現場に身を置くことで「学ばなければいけない状況」を作ることができます。

これが変化に対応する瞬発力を身につけることにつながると思っています。

この状況を作るには仕事を頼んでもらうことが重要です。
一つは普段の仕事での関係性です。
信頼貯金を増やしていくのが大事です。

もう一つはSNSでの情報公開です。
僕は普段の仕事内容やその成果、依頼されて引き受けた仕事の内容をSNSにアップします。そうするとその投稿を見た人からまた依頼が来るようになります。今回の中学生対象のセミナーもFacebookでの研究についての投稿を見た中学校の同級生から依頼してもらえました。

打席に多く立とうとすることでコンフォートゾーンから抜け出す。これが変化に適応するために僕が実施しているアンラーンなのだと思います。

じっとしていも学びは進みません。
いつもの環境を少しずらして、打席に立つことでその環境で学びを得ていくこと。それが変化適応力、自己効力感につながると思います。

これからも僕は多くの打席に立っていきたいと思います。
ぜひ皆さんも多くの打席、試合を経験してアンラーンの機会としてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?