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「問い」を抱えて長く考えることの重要性

今日考えるのは、「問い」を抱えて長く考えることの重要性についてです。

私たちは普段の仕事で、学校の勉強などで「早く分かる」ことを求めがちです。
定期試験前に一番多く出る質問は「この答えで合っていますか?」です。まさに早く分かりたい、早く正解に辿り着きたい気持ちが表れていますね。

大学の定期試験に向けてや、受験勉強においては、期限が設定された中で解答することが求められているので、早く分かることは、時には必要だと思います。

ただ、正解がある前提で「早く分かる」を求める姿勢は、なにが正解なのかほとんどわからない世の中で生きていく上では大変になってしまうでしょう。

自分の頭で考えられるようにならなければ、早く分かる情報を授けてくれる人の言いなりとなって、自分の人生を生きていくことができません。

考えるということは「問い」を抱えてモヤモヤとしながらも自分の頭で考えること。

この「問い」を抱えることへの耐性がなくなってきているのでしょう。

長く考えることができるようになった器械体操の練習

僕が長く考えることができるようになったきっかけは、大学生まで続けていた器械体操にあります。
器械体操では、「技」を身につける必要があります。複数の技を身につけ、さらに一つ一つの技の難易度を高めて、より高い点数を目指していくことが求められます。
一つの技を習得するためには、一回の練習でできることは稀で、今までとは違う体の使い方を覚えるために何度も練習を繰り返すことが必要になります。
どうやったら技ができるようになるかを考えるには、練習の時間だけでは足りませんので、練習以外の時間も技ができるようになるにはについて考え続けます。タイミングや意識を少しづつ変えてみようとする。まだ上手くいかないので違うやり方を試す。
たった一つの技を完成させるためにたくさんの時間をかけて考えていきます。こうして技が完成した時の喜びは格別です。

ただ体操競技においては、技を一つ持っていても点数はもらえませんので、その技を「演技」に組み込む必要があります。またこちらも試行錯誤を重ねながら練習を続けていくことになります。

現代は、演技の動画を撮ることで簡単にフィードバックが得られたり、トップレベルの選手の縁起の映像も簡単に見ることができるので、体操においても「すぐ分かる」ができるようになっているかもしれません。
ただ僕は、考えては練習してを繰り返すことでやっと一つの技ができるようになる人でした。

思えばこの、「問いを立てる→考える→練習する」を繰り返しやっていたことが、現在の思考体力につながっているのかもしれません。

解決できないことを抱えて、日々を過ごすことはモヤモヤしますし、できれば正解に早く辿り着いて、モヤモヤとは別れたいと思うこともわかります。しかし、問いを立て、その問いを抱えることに耐え、考えようとすることで、自分の頭で考える方法と体力が身につくのだと思います。そうして身につけた「自分の頭で考える力」は、この正解のない世の中で周りの意見に左右されることなく自分の人生を生きていくことに役立つはずです。

問いを立てるために普段の生活でできること

問いを立てると言われても難しいですね。簡単な方法はまず「疑ってみる」ことです。「疑問に思う」でもいいです。
例えば、大学の講義で先生の話していることはもっともらしく聞こえ、ふむふむと思ってしまうかもしれませんが、そこで立ち止まり、「先生はああやって言っているけれど本当かな?」と考えるようにしてみる。
YouTuberの話すことはすぐに信じてみたくなってしまうけれど、「本当に言われたその方法でやっていいのかな?」などと一度立ち止まって疑問に思ってみる。そうすると、ちょっと調べてみるや考えてみることができるようになります。
この積み重ねで、自分の頭で考えるようになっていけると思います。

自分の人生を生きるために「問い」を抱えて長く考えること実践して行きたいですね。

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