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君羅文庫

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毎日一冊の本を紹介するマガジン「君羅文庫」 その日読んだ本の中から記憶に残る一文を書き出して感じたことを綴ります。
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2021年5月の記事一覧

『マイノリティデザイン』 澤田 智洋 #君羅文庫

今までの人生、弱みを克服しようと生きていきました。 会話のタネが思いつかず、ぎこちない会話しかできなかった自分が嫌で、どうやったらスムーズに人と喋れるようになるか考えて、試して、失敗して、でもなんとかできるように努力した。ぎこちなさが消えて、スムーズな会話ができることが増えていった。自分の中にあった「弱さ」がなくなってホッとした。 でも澤田さんは弱さは克服するものではないという。『マイノリティデザイン』の中で「弱さ」は伸びしろであり、「生かす」ものだと。 「マイノリティ

『サード・キッチン』 白井 悠 #君羅文庫

自分が何者か?を考えてみる時間って案外ないよなぁと思う。 先日、娘に「パパは何でパパなの?」と言われた。おそらく深い意図はなく、最近娘の中で流行りの「パパのことをあえて”ママ”と呼んでみる」の延長線上でふと出た言葉だったのだと思う。 ただ、とても考えさせられた。確かに生物学上の父親ではあるけれど、なぜ”僕”が娘の父親なのか?なぜ娘は僕の娘なのか?についての答えをしっかりと言葉にできなかった。 考えるべきことが目の前にあって、それについてのアイデアや行動を考え実行する日々