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【自分の描くものに自信を持つ】AI?神絵師?相手になりませんわ(^^)

描いたものを好きでいること

今回はタイトルいきりすぎたかも知れません(笑)

最近色んなnoteやSNSを拝見しておりまして思ったのでございます。なんで皆さま素敵な絵を描かれているのにそんなに自信がおありでないの??と。

そして気が付いたのです。

もしかして、皆さまご自身のイラストがお好きでないのでは・・・?と。

「そんなことない!」と思われたかも知れませんが、ご自身のイラストに自信が持てなかったり、昔の絵を恥ずかしいと思ったりしておりませんか?

今回は、とことんご自身のイラストを好きになって、揺るぎない自信を得るための考え方をご一緒に見て参りたいと思います。

イラストの価値は技術だけではない

わたくしは自分の描いたものが大好きですし、昔描いたものも今描いているものも大好きでお気に入りばっかりでございます。

商業のものは「きっとこのイラストをきっかけにゲームを始めて下さった方もいるはず!」ですとか「待ち受けにして頂いているかも?いや、机に飾って頂いていたりして!」と妄想して勝手に喜んでおります。

個人様にご依頼で描かせて頂いたものは「宝物にして頂いている」「きっとご覧になって幸せな気持ちになって下さっている」と疑わず思っておりますし、わたくし自身もお気に入りのイラストですので間違って削除しないようUSB3つ分くらいにコピーしてあります(笑)

趣味で描いたファンアートは「あの時楽しかったなー♪」「これはこういう思いで描いたんだった・・・素敵だな」と描いた時の気持ちも相まって特別なイラストが多いです。

オリジナルでしたら「最高に可愛く描けてやばい」「せっかく考えたけど気に入りすぎて売りたくないな・・・」等など自画自賛しております。どのイラストもキャラもわたくしの子供たちですので愛してやみません。

さて、ここまでご覧になって思われた方もいますでしょう。

「ナルシストなんだな・・・この人・・・」と。

そうでございますね、ある意味ナルシズムに近いでしょう。ですが、少し真のナルシストと違いますのは、このように大好きではあるのですが「完璧とは思ってない」のです。

感情的には「好き好き大好き!」ですが、作画の技術面などは「まだまだ改善の余地あり」とちゃんと認識がございます。

ですが、それとこれとは話が別なのでございます。

技術で負けてもストーリーがあるから勝てる

イラストは今やAIが素晴らしいものを生成できますし、神絵師も世の中にゴロゴロいらっしゃいます。

わたくしが一生勉強しても勝てないような技術、才能、センスをお持ちの方や機器がたくさん存在しておりますでしょう。

ですが、そのことは全く気にならないのでございます。

最近はもう定番となって参りました「AIに描いてもらう技師 VS 自分で描く絵師」の構図。

「絵師のお気持ち」などと揶揄されておりますが、当然の問題定義であると思っておりますし、歴史的に技術躍進がある際には過去の技術との軋轢がどうしても生じます。

わたくしも「自分で描く派」ですのである程度「お気持ち」がございますよ。倫理的な観点や法整備の事など、興味がないという意味ではございません。

でも、全く仕事が取られるとは思っておりません。

なぜって全然違う土俵で戦っていますので、そちらはどうぞどんどん進化なさって下さいませ、といった心持ちです。

わたくしのイラストにはストーリーがありますので、いくらクオリティが高かろうとお上手だろうと関係ないのでございます。

「漫画が最強ってこと?」「絵に物語なら私もあるけど」と思った方は勘違いされております。そのストーリーではございません。

描いていく過程で、クライアント様とお話ししたこと、その想いの共有、わたくしが感じた感情、イラストが仕上がることで広がるエンディング後の未来、その意味・・・

イラストを描くというそれそのものがストーリーです。

あなたが好きな人、恋人、家族、友達などを「より素敵な人と交換できますよ!ハイスペックで優しくて美しくて完璧な人です!」と言われて「では是非お願いします」となりますか?

その人との思い出や共に過ごした時間、ストーリーがあります。共にストーリーを歩んできたその人の代わりなんて存在しえません。

イラストも同じでございます。それは一見ただの絵ですが、もっと多くのものを含んだ特別な何かです。

少なくとも制作したわたくしやご依頼下さったクライアント様にとってはそうなのです。

その一番肝要な部分がしっかりとあれば、AIだろうと神絵師だろうともっと他の何かだろうとも相手になりません。共有したストーリーには勝てないはずだからです。

技術と感情は別のところにあるもの

「イラストレーターはイラストのスキルがないとなれない」

わたくしのnoteで人気の記事にございますが、これはその通り。

「さっきと言ってること違うだろう!」「ストーリーがあれば技術は関係ないんじゃないのか!!」とお怒りの方にご弁解させて頂きますね。

わたくし、技術がなくても良いなんて一言も申しておりませんわ。

それとこれとは話が別、と申し上げた次第です。

第一印象というものがございますが、技術が一番必要なのはそこ!初めましての時でございます。

目にとめて頂けないと、まずストーリーが始まりも致しません。映画を撮ろうにも予算が足りない状態でございます。俳優さんも雇えなければカメラすらない場合もございます。

技術はそういった必要最低限ないとならないものでございます。

ですが、それは「好き」などの感情とは別の事でございますでしょう。技術力と感情を結びつけるのは少々無理がございます。

子供が母の日に描いてくれた似顔絵を額に入れて飾りますが、隣にはモネの積み藁の複製画が飾ってあります。火事になって持って逃げるのは、間違いなく子供の絵です。

「自分が死ぬような思いで産んだ我が子がなんと絵を描けるようになり、自分のために頑張って描いてくれた!!」という爆発的ストーリーはモネの作画技術を遥か上回ります。

ですが、モネはその技術を以てして有名になり、今までたくさんの人々に作品を愛されてきています。わたくしも大好きです。あの独特な美しい色味や風景を切り取る優しい眼差し。

この「技術」と「感情」を一緒にしてしまうとよろしくないのです。技術に納得できないがゆえ永遠にご自身のイラストを好きになれない可能性が出て参ります。

「好きと上手は別問題」と考えていくとご自分のイラストを好きになるのが容易になるはずでございます。

好きは自信に繋がっている

自信があるというのは、その物事をご自身も「良い」と思っているということ。それが「好き」であるということです。

好きでもないものに自信を持つのはかなり難しいでしょう。どんなに美味しいトマトができても、自分がトマトが苦手でしたら本当に美味しいか分からないはずです。

もちろん「このトマトすっごい美味しいよ!!」とたくさん言われて自信に繋がる、ということもございます。ですが時間がかかりますし結局は確信が持てません。

自分で好きになることが、自信を持つことに関しては一番の近道です。

まずは、ご自身が絵を描く時にどういったところに魅力を感じてその表現をしているのか?誰かの真似をしたのでしたら、それがなぜ良いと思ったのか?技術面は置いておいて「好き」という感覚を探してみて下さい。

その絵の題材は?どうして描きたいと思ったのか?描いていて楽しいか?そんな風にどんどん「好き」を感じる質問を心の中の自身にして下さい。

そうして、改めて見てみると「確かにまだ未熟な部分や恥ずかしいと思うところもあるけれど、この部分は好きだし絵のテーマはうまく表現できたな」と肯定的になって参ります。

間違っても荒探しになりませんよう、しっかりと好きなところを探して下さいませね。

完璧なのが素晴らしい、とは誰も言っておらず、技術的に優れたものが優秀とも限りません。思い込みは捨てて素直になって下さい。

あなたの描くイラストは、何よりも先にあなたが愛すべきです。

せっかく生まれてきた作品ですもの、どうかご自身でまずは好きになってあげて下さい。そうして初めて他者にその魅力が伝わるのですから。


今回は自分で描いたイラストを好きになる、というテーマでお送り致しました。

皆さまもぜひ、素敵なイラストをどんどんSNSなどで公開してシェアしていって下さい!わたくしも負けずに頑張ります。

このnoteでご自身のイラストを好きになって、自信に繋がりましたら幸いです。

ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。




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