『君の庭』ビジュアルイメージ制作レシピ(その4)
【手順2】
・脅威とか不気味さとか閉塞感とかどうする?
→増殖・汚染・侵食・支配みたいなのを表象できるか。
直喩と暗喩の案配が難しいな。
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今回のデザインは明確なイメージやメッセージ、あるいはヴィジュアル的な美麗を提示するのではなく、見た人がそれぞれ連想・想起するイメージ、生理的な反応や抱く感情、美醜の判断がつかないがゆえの不安、みたいなところを刺激できればおおむね成功だろう。
なので、赤い円形がある程度出来た段階で、大きさや配置方法、色や複雑さなどが違うバリエーションを作家、演出家、制作、俳優に試食してもらって意見を頂戴する。
不味いのか美味いのか分からないぐらい、いやもっと積極的に、不味い「味」と美味い「味」がどちらも感じられるぐらいを狙いたいのだが、これが意外と難しい。
また、「〜みたい」「〜っぽい」「〜にみえる」をどこまで確信犯的に取り入れればいいか、試食者の反応をみて感触をうかがう。
(その5に続く)
松本久木(デザイナー/2012年より地点のほぼ全てのグラフィックデザインを担当)
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