70歳の履歴書

前回は「やることがいっぱいある」、と言ったが実は1〜2日で一気に受けた記事作成の仕事を終えてしまった。修正あるやろ、と思ってもう早めに提出したらあれでいいんだと。むしろ、今後も仕事してくれ、と。よし、「あのレベルで書けばブログはいいのね」と私も学び。マニュアルに書いてあることが結構細かいけど、「んー、これはなんでわざわざ書くんだろう。」と逆に深読みしてしまった。それくらいマニュアル細かく書かないと伝わらないんだな。伝える大切さも学ぶ。

さて今日話したいのは、父のことだ。
父は定年後、しばらく非常勤で働いていたが契約終了後は農業をしていた。しかし、農業は採算が取れなかったり、事故で腰を痛めたりして、今年からはしないことになった。父のお米はおいしかったので非常に残念である。ここしばらくは年金と不動産収入で生活していたのだが、最近になって働きたいと言い出した。そして説明会に行って自分で募集を見つけてきたが、「明日（今日）履歴書が必要」ということを昨日たまたま実家に帰ってきたときに言われた。父も急に言われたそうなのだが、私も急に言われて「は？」って感じだ。

証明写真は、絶対1年以上前の写真だろってやつだったが「これでいい！」というからもういい。しかし、問題は履歴書だ。私は「Excel」か「Word」での履歴書作成を勧め、自分でExcelの形式の履歴書をダウンロードして自分で書き出した。

学歴・職歴。父は公務員であったために勤務場所がたくさんあり、欄がなくなるので、「もう●○県〇〇入職でよくない？」って言ったら父のかつて仕事は「入職」じゃなくて、「拝命」になるんだと。へぇ〜、これで父の仕事ってわかるんすかね。そしたらスッキリした。職歴が少ないのは正直羨ましい。

そして資格・免許欄。「私はなんでもいいから書け」とアドバイスした、関係ない資格でもいいから書け、と。理由は友人から聞いた話である。
友人は女性ながら「大型免許」を持っている。友人はトラックドライバーの経験なんて無いのだが大型免許持っている。学生時代にその免許を取りに行ったのだが「トラック運転手になる」と本気なのか冗談なのかわからないテンションで言っていた。そんな友人が東京で転職活動をしていた際、自然災害で採用が取り消しになりそうになったことがあったそうだ。その時、友人の資格・免許欄には「大型免許　取得」と書かれており、採用担当は「なんでこの子は大型免許なんて持ってるんだろう。」と気になった結果、採用は取り消されなかったんだと。笑　
つまり、話のネタとか相手の興味になるからあるやつは書け、と小型船舶免許まで書かせた。途中で柔道２段を思い出して追加し、資格・免許欄は埋めた。
よし、なんか凄そうなジジイが完成した。

しかし、志望動機やアピールポイント。みんなが苦手としているところだ。
「身体が衰えている」とかわかっとるし、ネガティブなことを書くなと私に怒られる父。なので、退職後に何をやっていた？なぜそれを辞めた？なのになぜ今回就職しようとしているの？と質問して、その内容からポジティブな方向に持っていくように気づけば私が入力していた笑。「なんでこれ全部はいらないの？」とか「なんでこれ真ん中に文字がくるの？」と、Excelに慣れていないので、もう私が入力した方が早いからだ。それで事務志望とかふざけている。（しかも募集事務じゃない笑）

無事入力が終了。印刷するとミスとかが見つかったり父のこだわりで2〜3回印刷し直して完成。
最後に父親が言い出す。「手書きじゃなくていいのか。」履歴書も買ってきていない人が何言い出すんだ。「なんで手書きじゃないとダメなの？」と返すと、「普通は」とありきたりな答えが返ってくる。はい、出ました。「フツー」。
「一生懸命書いても汚い字は汚い。それでいいことが書いてあっても字が汚いと読みたくないでしょ。それですごい才能が隠されているかもしれないのに、それで落とすとかあったら馬鹿げてるよね。」とお返しした。まぁ父は字は綺麗なんだけど。あれだけ入力作業に時間かかっているし、これを手書きでしていたら紙が何枚あっても足りない。むしろ、70歳がExcelで履歴書作ってくる方が評価高くないか？そこに気づいていない。

そしてアドバイスとして、言われてはいないだろうけど「資格証は持っていけ」と言った。父は言われていないのに？という感じだった。
今日面接が終わったら、履歴書は当然問題なくなかった。揃えて欲しい資料を言われその中に資格証があって、資格証を持参していたので向こうがすぐにコピーできたんだと。「お前はよくわかってるなぁ。」と父が言ってきた。

当たり前である、私何回転職してると思ってんだ・笑
父は転職回数が多いことを気にしていたが、お陰で履歴書書くのは得意なようだ。
というか、Wordでもう作成しているから、それに追加していくだけなんだけど。
とりあえず「shinopue転職コンサル」ミッション終了。
報酬は、はま寿司と父の美味しい白米とレトルト食品。

「恩」を売っておいたから今後も私は親のスネをかじって生きていく。