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きみの ふうか
2020年10月28日 12:21
わたしの記憶の中にどうしても頭から離れない少女がいる。わたし自身幼かった頃の記憶だから、彼女のことは少女、と呼ぶのが自然なのだけれど、どうしてもしっくり来ない。数個しか歳も離れないはずの彼女は、頭の中ではまだ小学生なのに、いつまで経っても、今のわたしよりもずっと大人びているように思う。いつも夏の匂いがする公園に新しい匂いがした。懐かしいような気がしたけれど、それが何か分からなかった。白い絵の具