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一行詩「210gの、」


燕が飛んでいる。嘴には赤い夕日をくわえて。誰に届けるでもなく、ただ飛んでいることを楽しんでいる。夕日と一緒に飛ぶことを楽しんで、夜に飛び込んでそのまま肺呼吸をやめた。 燕は夜になった。夕日は夜の中で線香花火のように弾けて夜の水に落ちた。もうしばらくで夕日であったことも忘れるのだろうけれど。


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