自由って、本当はこういうこと
「自由とはなにか」
大きな問いですね。
その答えを、絶望の中から見出した人がいます。
まずはこちらの動画をご覧ください。
フィル・ハンセン 「震えを受け入れる」(TED Talks)
ここで語っているフィル・ハンセンさんは、美術学生時代に激しい手の震えに襲われて、大好きだった点描画が描けなくなりました。
細密な点を描き続けたせいで神経障害を起こしたのです。
治る見込みはないと医師は告げました。
そして言われたのです。
「震えとうまく付き合ってはどうだろう?」
フィルさんは、震えを受け入れました。
そして、求める作品をつくるには、これまでと違う方法を探すだけでいい、ということに気づきます。
「限界を創造性の源と捉えることで私の人生は変わりました」
と、フィルさんは言います。
「震えを受け入れていなかったら どうなっていたことか……
震えを受け入れる事は芸術やテクニックだけの問題ではない。
それは人生や生きる技術に関係していたのです。
制約の中で創造性を発揮する術を学ぶことが、私たちが自分を変え、全体として世界を変える最も確かな道なのです」
自由であるとは、どういうことなのか、彼がその一つの答えを語ってくれています。
人生や日々の暮らしの中で、思うに任せないことは多かれ少なかれ、いつだって様々に起きるもの。
でも、それが私たちから自由を奪っているわけではない。
彼は、そう教えてくれています。
では、私たちの自由を奪っているものとは、なんなのでしょうか?
その正体は、私たち自身が自分に対して課している制限の意識です。
状況や状態による「制限」は、実は彼のように、それを受け入れることによって逆に、心を開放する原動力になります。
例えば、身近な例を挙げてみると――
よく言われているように、執筆を進めるためには実は締め切りが必需品です。
締め切りという時間的制限が置かれていないと、なかなか書き始められないんですよね。
締め切りが迫ってきて、追い詰められて、そこでようやく重たい腰を上げ、原稿用紙やパソコンに立ち向かうわけです(笑)
さて、依頼された原稿や形の決まった投稿には、字数制限があります。
ウンウンうなりながら頑張って書き出したものを、今度は削りこんでいかなくてはなりません。
そうやって四苦八苦して、なんとか世に見せられるものを書き上げるわけです。
ではもしも、締め切りも字数制限もないとしたら?
おそらくは、大した物は書けないだろうし、場合によっては書くことすらしないんじゃないかな、と思います。
かくいう私も、このnoteの投稿が続いている理由は「とにかく3ヶ月間毎日連続投稿をする!」と心を決めて、仲間にそう宣言したからです。
つまり、自分で自分に制約を課しました。
時間、お金、体力、気力、能力・・・
何かをやろうとすれば、いつだって足りないものだらけです。
でも、「手の震え」という制約を受け入れることで、自由な創造力を手に入れたフィルさんのように、自分の望ましい状態を生むために「制約を楽しむ」ことが出来たなら、きっと毎日はもっと自由で、もっとエキサイティングなものに変わっていきます。
これもひとつの人生ナビ活用法です。
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