サイバー空間に棲息するからといって実体化してないわけじゃない~ある物書きのつぶやき
言葉を書く。
紙と言う物質があり、インクと言う物質があって、肉体を動かし、脳内に蠢く概念をコトバとして書き記す。
これはこれは立派な「具現化」行為。
でも――書き記す場がサイバー空間になったとたんに、実体が薄れてしまう。それは仕方がないことなのだろうとは思う。
ディスプレイ上に表示される文字(という画像)は、言ってみれば幻影のようなもの。
そこにあるように見えても、実体はない。
紙に書いたものなら確かな手触りがあり、重さがあり、厚みがある。
経年劣化して色も変化する