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汚れて自然に

だいごろうも活発になってきてハイハイだが動き回り色んなものを次々に触りたがり、汚かろうが綺麗だろうがお構いなしに触れていく。

投げるまではいかないが物をシャカシャカと床に擦り付けて移動させるたり、軽い椅子などは押してみたりする。

ふと気がつくと辺りの傷が増えた。細かい傷が光の反射で見えてくる。

あ〜これは出る時にガッツリ取られるのだろうか(賃貸)、ま〜床なんかはすごく細かい傷でつけようと思っても早々できそうにないが、ここ半年くらいでついたものだろうから、もう数年経ったらどんな床になってるだろうか、溝が増えてやしないか

私は傷が好きだし、白物でさえ汚れて構わないしその方が自然だとも思っている。

でもこのペースで床の傷が入っていくのはどうしたもんか、呑気にしていていいのだろうか、みなさんどうしてるんだろうか、少し不安になってきた。

そもそも床にマットなどを引いて遊ぶ場所を決めている方もいるようだ、なんと!そんな発想がなかったし、もう遅い感も否めない、そして何よりもどうせ出たがって騒ぐだろう。

だいごろうはダメだと言われれば気になる、子供ってそんなもんだ、玄関内に自転車を止めているのだけれど今一番の興味だ。なんでも口をつけるからと遠ざけていたが最近は舐めるのは少なくなってきたし、もういい加減面倒なので触らせることにした。

チェーンやペダルやギアまでも目を輝かせながら触っている、勿論手は真っ黒、それで他の箇所も触るので自転車も黒くなっていく…まだ自転車にとどまっているからいいけど、これが壁へ行ったらどうするだろう、自分の範囲も相変わらず定まっていない

ペンも口に入れて噛むものだと思っているからいいものの、描けるものだとわかったらどうなるだろうか、キャンパスは無数にある、話してわかる相手かも分からない、ちょっとは覚悟しておくべきだろう、先輩たちの頷く姿が目に浮かぶ…

おいおいおい!と止める時も来るんだろう、少しは範囲を決めるやもしれない、駆け引きと提案や交換もするだろう

色んなものが汚れていく、その方が自然だといつまでカッコつけていられるだろうか、内の中ではむしろ面倒になり子供を外で遊ばせる理由もわかるだろう、より自然な関わりを求めて外と内の境界線が薄まっていくだろう、砂埃にまみれながら笑っている昔の白黒写真のような子供の生き生きとした顔を喜ぶことができるだろうか

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