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恋だった気がする

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恋だった気がする感情たちについて書いたnoteたちです。
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【エッセイ】あと少しだけ、きみを生きたい

【エッセイ】あと少しだけ、きみを生きたい

昨日、「君が僕の言葉を吸収しすぎて怖いよ」と言われた。ばれてしまった、と思った。ばれてしまったら、終わりだ。

彼についての言葉ばかりを書いている。そうするしかないのだ。今の私は、彼を通して世界を見ているときがある。私は彼のことを正義だと思っている節がある。彼の正解が私の正解と違ったときに、私はどうしたらいいかわからなくなる。不安になる。でも、彼は私が私自身の正解を手放すことを望んでいない。私が私

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あと少し、あと少しで、ひとりで生きていけるはず。あともうちょっとで、ひとりで生きられるくらいの強さを手に入れられるはず。それまで、あと少しだけ、あなたのそばにいさせてね。

4月に会うのをさいごに距離を置くつもりだよって伝えた
私、強くなるね、見ててねって言った
寂しくなるねっていわれた

ぴかぴか光ってくれるお守り

大好きなあなたへ。

あなたのいくつもの言葉が、私のお守りとして、私の心の真ん中でぴかぴかひかっている。私が諦めたかったあのころの私のことも、きみだけはずっと好きでいてくれて、私が愛せない私のことも、きみがいつのまにか愛してくれていた。

私の気持ち悪さも醜さも、私より知っているあなたが、それでも私よりも私のことを好きでいてくれる。そのことがとても救いだった。とても素敵なあなたが、素敵だと思ってく

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絶望ごっこ

わたし、何も頑張ったことないのかなって思う、これまでの鬱も、なんか絶望ごっこのように思えてならない
って言ったら
ほんとうに何も頑張ってないんだとしたら、許せないよ
何も頑張ってない人間のために、ごっこあそびしてる人間のために、これまで時間を使ってきたのだとしたら、ぼくゆるせない
って言われて
頑張るべき場所って言われがちな場所で頑張れなかったからって、頑張ってこなかったなんて口が裂けても言っちゃ

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【日記】お互い様だよ

【日記】お互い様だよ

2月1日 土曜日 朝

「なんか、笑ってるとき苦しいなって思うかもしんないけど、なんかわけわからん男に褒められたわそういやってなってほしいなみたいな」

彼が褒めてくれたから、自分の笑顔のことをようやく好きになれた気がする。私が笑顔について抱えていた薄暗い感情を、やさしくほどいてくれた。笑っていない私のことも、笑っている私のことも、好きでいてくれた。

揺れ動く感情を隠すために、無理やりつくった笑

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【日記】苦しみを苦しむぐらいのつもりで

【日記】苦しみを苦しむぐらいのつもりで

1月31日 金曜日

ここ数日、なんだか文章が書けなくて日記がストップしてしまった。そういうことはよくある。だからといって言葉に触れていないわけではなくて、過去の自分の文章を見返したり、今取り組んでいるZINEの校正をしていたりはする。日記を毎日書くのは難しい。その日について振り返りたくない日もある。そういう日こそ写真を撮っておきたいとも思う。写真も一種の日記になりうる。食べ物や行った場所の写真は

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【日記】もう少しだけ弱いふりをしたい

【日記】もう少しだけ弱いふりをしたい

ずっと前から、あなたとお別れをした方がいいとは思っているけれど。まだまだひとりで立てない私だから、まだまだあなたに縋りたくて、縋っているけれど。
どうするのが正解なのだろう。選んだ道を正解にしていくしかないなんてそんなのあまりに暴論だと思う。どちらも正解であることもあれば、どの道を辿っても不正解にしかなりえないこともあれば、どちらかは正解でどちらかは不正解、だなんてこともきっとたくさんあるでしょう

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【日記】痛くてさみしくても愛

【日記】痛くてさみしくても愛

この人といると心臓を無造作に触られているようで、でもその人の言葉も感情も私を傷つけるためのものではなくて、ただそこにあるだけだ。弱さは暴力。この人の言葉に傷つく私になったときには、お別れをしなくちゃいけない。今も少し痛いけど、この痛みを傷とは呼びたくない。

あなたが正しいと思ってしまうし、あなたの全てを肯定したくなる。私は私が恥ずかしい。私があなたでないこと、あなたとは違う生き方をしていること、

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【日記】閃光みたいなひとでした

【日記】閃光みたいなひとでした

閃光みたいなひとでした。

なんだかずっと過去なの。どんなに頻繁に連絡を取り合っていても一緒に手を繋いでいても、キスをしているその間も、あなたはずっと私のなかで過去みたいなひとでした。なぜだろうね、きっとずっと遠くて、どんなに電話の向こうの声がやさしくても抱きしめてくれる力が強くても、私はあなたのこと近くになんて感じられなかった。

この思い出があれば、また歩いていけると思ったの。手を繋がなくても

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無題

きみがはじめてじゃなくてよかった。きみがはじめてじゃなくて、ほんとうによかった。きみがはじめてだったら、もっともっときみが、きみとの特別が特別になっちゃって、私がこれからひとりで歩いていくのがもっともっと頼りないものになってしまうから。きみがいなくてもいてもいいんだって言いたくて、でもできなくて、だからきみがきらいで、きらいだけど大切だって感情を教えてくれたのはきみだったね。

愛しているよ。でも

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【日記】それでも良いと思える愛でよかった

【日記】それでも良いと思える愛でよかった

星が綺麗でした。

とってもとっても綺麗で、また今から見に行こうと思っています。

写真を撮って、うまく撮れなくて、でもそれでも送りたいと思った、あなたの世界が美しいものでありますように、あなたの住んでいるところからも綺麗な星が見られることとか、帰り道なにか美しいものが目に飛び込んできたりとか、そういうことをただ願う愛で、あなたのことを愛しているの。

愛にうずくまっているとき、何を見てもあなたの

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恋だったはなし。

恋だったはなし。

もうずっと前から、終わっていたのかもしれないな。終わったことにすら気がつけなくて、終わっていく私たちの美しさを見送ることもできなかったね。ごめんね。愛していた。愛していて、でもその愛はきみを傷つけた。傷つけたくなかった。ひたすらに愛していた。そのことをきみは知っていた。そのことが、余計にきみのことも、私のことも傷つけた。ごめんね。私たちは、私たちじゃしあわせになれなかった。多分、決まっていた。あの

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2024.10.14

10/14(月)

すこしかなしかったけど、なんかわかってたし、だいぶすっきりしてる。

この思い出でとうぶん生きていける、と思う記憶をこれまでいくつも通り過ぎてきて、そのたいせつで私はこれまで何度もすべてを失くしたくなる夜でも踏みとどまってきた。きっと今回のあなたとのいろいろは、これからの夜を照らすひかりとして私の中でひかってくれるから、だからそれでいい。

大好きだった。大切だった。とてもとて

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