「21のkimie」ワンオペを体験したら「ありがたい」づくしだった
ん?コンビニの深夜営業でもはじめたんか。
ワンオペって言葉。
いつから出始めたのだろうか。
子育て中の母が一人で頑張る、そんな姿を皮肉った言葉なんだろうけど、正直「なぜ、SNSでそうぼやくのか」と思っていた。
比較的主人は家の事は協力的だし、わたしには無縁の言葉と思っていたが、まさか自分が体験するとは...
海外で働く家族にとってこの2020〜2021年はコロナに翻弄されることとなる。
長期間、日本と海外で家族と離ればなれ。
そんな家庭も多かった。
我が家も妊娠中は私だけ帰国し、臨月になるまで主人とは会えず過ごしたし、(主人の帰国が出産に間に合ったのはほんとラッキーな方だと思う)
やっとこれから日本で3人での生活が始まる!と思っていたのだが、急遽また主人は海外へ。約4ヶ月。通常なら1ヶ月程度だったかもしれないが、隔離期間や飛行機の便数も少ないので滞在期間がかなり伸びた。
そしてよりによって、3人で初めてのクリスマスの日に旅立つとは...寂しすぎて泣いた。
一番辛いのは主人であろう。「かわいすぎて食べちゃいたい」そんな風に言うぐらい可愛い愛娘としばしお別れなのだから。
だけどその仕事を選んでるのは主人本人。どんな環境の中でもやっていくたくましさが、彼の凄いところで。家族の為に働いてくれてるのだからほんとに「ありがたい」
そんなわけで、初めての子育て。
出産して2ヶ月で娘と2人きりになった。
見送りの日、寂しさで夜を超えられなそうだったので、私もスーツケースに荷物を詰め込みガラガラと音をたて、実家に駆け込んだ。
意地を張らず、
まずは周りに頼る事を学んだ。
(笑顔でサポートしてくれた家族に本当に感謝する)
そして娘がいたから、私も明るく過ごせた。
ありがたい事に彼女はよく寝、よく飲み、よく笑う。どうしてほしいか、とてもわかりやすいタイプなので私もノイローゼにもならずに、「こうやって私のこと、助けてくれてるんだな..」と思い、
なにかと
「ありがたい、ありがたい、」
そう彼女に伝えた。
そして今の時代、
遠く離れてても毎日画面を通じて会話出来るし、緊急事態宣言中、外出できないけど好きなものを家で見聞きできるしそれも
「ありがたい、ありがたい」
文明に感謝した。
娘と2人きりで
生活面で少々困るのは
・ゴミ捨て
・買い物
・お風呂
ゴミ捨てはいつも主人がやってくれてた事。小柄な体型で握力皆無の私にとって娘を抱えて大きなものを持つのは一苦労だったが、お陰で鍛えてられたし、眠っていた力が目覚めたようで、「あっ、私筋肉あったわ」自分の筋力の可能性に気づく。
買い物に関しては、ネットスーパーをフル活用。当日注文してその日に届けてくれるなんてこれも
「ありがたい、ありがたい」
受領印も気持ちをのせてサインした。
お風呂は主人がいる時はお願いしていたのだか、
「赤子のいる世の中の母親はこうやって身体を洗うのか...」
風呂の扉を開けながら自分の身体を洗う。
そばで待つ娘を見ながら、もの凄いスピードで洗う術を身につけられた。
何よりそこで泣きもせずに良い子にしてた娘に感謝。
「ありがたい、ありがたい」
ワンオペって母1人のようで、1人でない。娘との共同作業。一番頑張ったのは娘である。
彼女には感謝しても感謝しきれない。
そしてワンオペも心のもちようでそれはそれで楽しいということがわかった。
そして3人揃ったらもっと楽しい
ということもわかった。
明日からまた始まる3人の生活。何が楽しみって共に家で食事をして、3人並んで寝ることだ。
当たり前の日常が「ありがたい」
ワンオペ生活は「ありがたい」づくしだった
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