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玲愛と勇介の出逢い⑨

玲愛と勇介との出逢い⑨

デートの朝、待ち合わせの駅へ向かうと駅には勇介が待っていて

『勇介さんお待たせしました』
『玲愛おはよう。可愛い服装』
『ホント?嬉しい』

玲愛は白の服装を身にまとっていてアクセサリーのポイントがまた可愛さを増していた

玲愛の手を取って歩いて

『逸れないようにね手を繋いで行こう』
『(笑顔で応える)』

横にいる玲愛をちらっと見ると嬉しそうな表情に包まれていた

『玲愛?この先の途中のshopに寄りたいんだけどいい?』

『うん...勇介さん?shopって何か見たいものでも?』

『玲愛にプレゼントしたいものがあってね、いつもプレゼント頂いてるからお返しね』

『お返しなんて...』
『俺の気持ちだから』

歩いて行くと勇介の目的のshopの前に...

『勇介さんこのお店?』
『そうおいで!ここは俺のお気に入りの店』

お店の中に入って行くと勇介さんの友人の経営するshopと勇介さんから教えられて

『久しぶりだな勇介』
『元気か?なぁ?彼女に合うものを探しに来た』

『初めまして玲愛です』
『いらっしゃいませ、湯川と言います』
『勇介?いつものようにオーダーに?それとも?』
『湯川の新作のデザインとかあるか?お前の勧めるオーダーでも』
『彼女の好みとかあればそれを優先したいな?玲愛さんと仰いましたよね?店内眺めてみますか?』

『玲愛です。(勇介さんを見て)勇介さん...』
『ちょっと見てみる?』
『湯川さん見させて頂いても宜しいですか?』

『どうぞ!勇介も一緒に』
『ありがとうな』

店内のジュエリーは、とても綺麗なものばかりで輝きが綺麗で...

『勇介さんもこちらで購入するんです?』
『持ってるものは湯川にデザインして貰ってるよ』

『素敵なものばかりです...』
『玲愛を誘って良かったよ。それとも湯川にデザインお願いする?』

『玲愛お仕事用に...これ買いたい』
『これ?』
『うんお仕事用に付けたい可愛い』
『じゃ俺にプレゼントさせて』
『玲愛自分で買うから』

『玲愛にいつも輝いて欲しいからね。ここは甘えて』
『ありがとう...湯川さんにデザインお願いしたい』

玲愛が仕事用にと思ったジュエリーはひとつのブレスレットでアクセントにハートがあるもので、俺は推測出来ていた...それは玲愛が身につける事で俺に見守られてると思えるものではないか?と...

『玲愛はこういうのがいい?とかある?』

玲愛の希望とかを聞くと、それは俺が京都の時に身につけていたものが記憶に残ってると言う。

『あの時のか?』
『うん...あれにちょっとデザインをプラスさせたようなものがいいな。』
『湯川に話してみような。それと玲愛とお揃いのも良いかもな?』
『お願いします!お揃い?もいいなぁ』

『話してみよう...玲愛?これ可愛くないか?』

『これ?』
『見てると選ぶの困るな?』
『玲愛凄く幸せ』
『一緒に選ぶのも楽しいからな』

『勇介さん教えてくれてありがとう』
『湯川のところへ行こう』

勇介と玲愛は湯川のところへ行き、依頼をしてお願いする事を伝えて玲愛の希望も伝えた

『...玲愛からの希望がこれで、後もうひとつは玲愛とお揃いのものをお願いしたい。デザインはお前に任せる』

『宜しくお願いします』

『玲愛さんお受けしますね。しかし驚いたよ。勇介お前に彼女が出来るなんてな...玲愛さん勇介の事宜しく頼みます』

『ありがとうございます』

『デザインが決まったら勇介に連絡すればいいのか?』
『頼む!俺から玲愛に伝える。それじゃ宜しくな』

『湯川さん宜しくお願いします』

外は人通りが多くなって...

『勇介さんありがとう』
『玲愛にはもっと輝いて欲しい、街を歩こう』

ゆっくりと街を探索しながらデートを楽しむ玲愛と勇介、玲愛が行きたい雑貨屋さんを希望のまま歩いて...

勇介は玲愛に聞く

『玲愛に選んで欲しいものがある』
『玲愛に?何かしら?』
『玲愛が俺の料理を食べる時のお揃いの皿を選んで欲しい』
『勇介さん一緒に選びませんか?』

何件か店を巡り玲愛に選んでもらう。玲愛はシンプルなものから、見た目で楽しめる種類のものを幾つか選んでくれ、それは持ち帰るより送って貰う手配をした。

『玲愛ありがとう』
『ううん楽しくて』
『(時計を見て)そろそろlunchの時間にする?』
『でもお店選んでないから何処も混んでない?』

『予約してある』
『...予約?え...だ、だって』

『玲愛が言ってたあのレストランな。それも窓側の席が取れた』

『だからあの時...』
『そう俺に任せてくれる?と玲愛に俺言ったからな。玲愛はあのレストランに行きたいと言ってたからね』

『うん』

『そろそろ時間だから行こう。最後にサプライズも期待してて』

『サプライズ?』
『そうサプライズね』

レストランへ勇介さんと向かうと大通りから入る路地を入ってすぐにその目的のレストランはあって

『勇介さん見えて来ました』
『見えて来たね。玲愛嬉しそう』
『だってぇ...』

玲愛の嬉しそうな顔を見る度、俺はこの顔を見たくて仕方なかった。玲愛には思い切ってリフレッシュして欲しくて、その為にはどんな事でも喜んで欲しい

レストランに入り席に案内されて窓側の席は周りの景色が良く見えていて、隣には玲愛が座って玲愛は俺の顔を見ていた

『玲愛この席で良かったかな?』
『うん!勇介さん?夜はもっと綺麗ですよね?...』
『綺麗だろうな、玲愛はお酒はあまり飲めなかったよね?』
『そんなには...あの時も』

『京都でもそうだったな?ほんのり酔ってる玲愛も可愛かったよ』
『恥ずかしい』
『玲愛とはいろんな所へ出かけたいと思ってるから』

話しているとlunchの前菜から順番に運ばれて...

『美味しそう』
玲愛とのlunchの時間は横にいる玲愛の横顔はとても幸せに溢れて...

耳元で美味いねと伝えると『とっても美味しい』と応えて...

『勇介さん?』
『どうしたの?』
『今日は逢ってから幸せな事がいっぱい』
『幸せな事?湯川の店の事?』
『うん!あんなに素敵なジュエリーに囲まれて』

『それは嬉しいね。玲愛に似合うジュエリー選びたいと思っていたからね。玲愛の仕事はお客様と接する機会が多いって言ってたからな』
『ありがとう』

メイン料理も美味しく頂き...

『今日は肉料理だったけど、魚料理も食べてみたくなるね』
『うん!このデザートも見た目も良くて』

『玲愛?この後にもあるよ』

2人の前に置かれたプレートには

anniversary

『記念日って書かれてます...』
『そう俺との記念日ね、ここから始まりだから記念日』

『ありがとうございます』
『俺と出逢ってくれてありがとう』

『玲愛こそあの出逢いがあったから』
『そうだね!玲愛と名刺交換しただろ?あの名刺に玲愛の誕生日も書いてあったね。玲愛の誕生日も1ヶ月後って分かってね』
『11月23日です』
『そうそのお祝いも込めてね湯川のジュエリーを贈ろうと思った』

『だから今日』
『その為でもあったがお返しの意味もな』

『聞いてもいい?勇介さんのお誕生日聞いても?』
『言ってなかったね俺は1月31日』

『1月31日って歴史の人物でいましたよね?』
『徳川家康ね』
『うふふ』
『玲愛?』
『勇介さんの目標が叶いますように』
『それは玲愛も一緒だろ。互いの先生の縁もあったわけだからな』
『いっぱいの縁に感謝ですねっ、玲愛切り分けますね』
『ありがとう』

玲愛の小さな気遣いが俺の癒しになってる...
玲愛もゆっくりと言葉を口にしてくれてる事が俺にとっては嬉しく思えた

『玲愛?さっきから気になってる事があって』
『気になってる事ですか?』
『(玲愛の髪を触れながら)耳のアクセサリーはこの前も付けてなかった?出逢った日』
『京都の1日目に付けてました』
『そうだったんだね』
『覚えててくれて嬉しいです。凄く気に入ってるから...』

『思い入れがあるわけだね』

玲愛は話してくれた。それは先生の麗華さんからのプレゼントだと言う...ひとり立ちする記念に製作してくれた贈り物と話してくれた

『だからとっても大切で...』
『玲愛ももっと大切なものを増やさないとね』
『勇介さんからも大切なものいっぱい貰ってます』
『それは嬉しいね』
『(ぎゅっ)』

玲愛と話すこの時間はとても濃い時間となる。玲愛に行きたいところを聞くと歩きたいと言った

『勇介さんと沢山の景色を見て喜びを共有したい』
『玲愛の希望受け付けよう』
『ふふっありがとう』

レストランで素敵な景色と美味しい料理を楽しんだ後は玲愛の希望のまま歩きだす

『玲愛?ここもイルミネーション綺麗な通りなんだよ』
『ここも?』
『そう昨年の12月ここの通りを打ち合わせで良く来てたんだ。ひとりで切なかったな...』
『12月って忙しい時期ですもんね』
『これからは玲愛も一緒だから楽しみだ』
『行きたいところがたくさんに増えますね』
『玲愛も12月は多忙だろうけど寂しくなったら』
『一緒に行ってください』

『玲愛?クリスマスは一緒に過ごせたら過ごそう』

『勇介さん?お仕事優先でね』
『調整出来たらするよ!玲愛のためにね。玲愛との初めてのクリスマスだから、後で予定聞かせて』
『うん』

ゆっくり街並みを歩きながら玲愛との会話も俺の心の癒しとなって、時々玲愛は甘えてくるそれがとても嬉しく思う

もっと自然に甘えさせる方法はないか?と考えながら歩いて...ると

『勇介さんの好きな場所に玲愛行きたい』
『空港?』
『勇介さん...』
『玲愛行こうか?』

『ありがとう』

玲愛はめいっぱい俺に甘えて来た姿にとても可愛くて思わず笑った

『玲愛の目で訴える姿も可愛くなってるよ』
『もう~』
『嘘は言ってないからね。それじゃ行こうか?』
『勇介さんのお勧めの景色教えてください』

『任せて』

玲愛と駅に向かった
玲愛を守りながらエスコートし、駅へ...