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玲愛と勇介との出逢い⑭

玲愛と勇介との出逢い⑭

マンションに戻る帰り道、外の景色は日が落ちて暗くなっていた

玲愛:夜景が綺麗

玲愛に見せたい景色のひとつ、その景色を追いかけながら...
同じ視界を見れる幸せを浴び、ひとつの景色を共有して

勇介:いいね、玲愛と同じものを共有出来るってのは

玲愛:ほんと幸せな気持ちになれます

勇介:玲愛の誕生日まだ祝ってないねごめんな
玲愛:プレゼントいっぱい貰ってます
勇介:改めて祝おうな
玲愛:いいの?
勇介:勿論

玲愛:でも湯川さんにお願いしているジュエリーがプレゼントだから
勇介:俺はそれだけじゃ満足しないな

玲愛:ありがとう
勇介:部屋に戻ってゆっくりしよう

部屋に戻り、勇介は玲愛に『寛いでいて』と告げて飲み物の準備を初めて...玲愛の前に出すと

玲愛:これアップルティーですね凄くお洒落

勇介:玲愛おいで
玲愛:?

玲愛は勇介に手を引かれてベランダへ、外が暗くなっている。そして夜景が綺麗に見えていた、勇介が玲愛に見せたかったと言っていた景色で、光輝く夜空には星が綺麗に輝いてその光に魅了されていた

勇介:綺麗だね
玲愛:綺麗(勇介の腕に絡ませて)...勇介さん疲れてるのにありがとう

勇介:それは玲愛も一緒じゃないのか?俺は玲愛と一緒に過ごしたくてな
玲愛:玲愛も同じです

外の景色を見ながら話を続ける、出張帰りだからこそ一緒に過ごしたかったと言う思いを玲愛に

勇介:あまり外に居ると冷えるから部屋に入ろうか?
玲愛:そうですね

部屋に戻るとソファに隣同士に座り、玲愛を自分の肩に引き寄せて再び話を続ける勇介

勇介:甘えればいい、頑張ったご褒美だ
玲愛:ありがとう
勇介:予定の前に、逢えるとは思ってなかったんだ。仕事の神様にお礼言わないとな

玲愛:お仕事の神様?
勇介:あぁそうだ、この出張がなければ玲愛の勉強会まで逢えなかったかもしれないしな

だから仕事の神様に感謝しないと

玲愛:勇介さんは玲愛よりお忙しいですものね今、出来るだけ玲愛癒して差し上げたい

勇介:今日は玲愛も俺に沢山癒されてリフレッシュする事、玲愛は何が食べたい?

玲愛:厚焼き玉子をお願いしてもいい?
勇介:大丈夫だ!じゃ作ろう、玲愛はゆっくりしてて

玲愛:玲愛もキッチンで傍にいてもいい?
勇介:それは構わないが...
玲愛:ありがとう

勇介と一緒にキッチンに立って、勇介の料理を傍で見ていると

(手際が凄くいい...玲愛あんなに上手く作れない)

玲愛:上手く返す事が出来ないの...
勇介:出来ない?それは経験すれば出来るさ
玲愛:玲愛にも出来るかしら?
勇介:出来るぞ
玲愛:挑戦してみます

勇介:ほら出来た

玲愛:美味しそう。玲愛持っていきますね
勇介:俺は皿と箸を持っていく

テーブルの真ん中に厚焼き玉子を置いて食べる事に...

玲愛:美味しいっ
勇介:よかった

勇介の作った厚焼き玉子をふたりで分けて食べて、勇介の作る厚焼き玉子は優しい味で、それだけで温かい気持ちになった。

食べ終わってゆっくりな時間が流れていく、玲愛は勇介の肩に甘えて甘い時間を...

玲愛:勇介さん?
勇介:ん?
玲愛:このままでいい?
勇介:好きなだけ思う存分な
玲愛:ありがとう

勇介は玲愛がかなり疲れているように見え、甘えたくなっている事に気づくとひと言玲愛に告げた

勇介:甘えたがりの玲愛になってるな
玲愛:とっても

勇介の肩に甘えながら玲愛は勇介に言葉を続けて...

『こんなに幸せな事が続くなんて、あの時の出逢いが今にあるってほんと嬉しい気持ち』

玲愛の言葉に続いて勇介も玲愛に言葉を伝えた

勇介:俺もな、実を言うと出逢いはまだ先の事だと思ってた、別れた話を玲愛からも聞いたし俺も玲愛に言ったな

玲愛:聞きました
勇介:恥ずかしい話だが玲愛より俺の方が玲愛に恋してる

玲愛:勇介さん...
勇介:甘えたい時は思う存分甘えてくれ

玲愛:例えば...
勇介:例えば?

玲愛:こんなふうに?(勇介の膝に座って近づけた)

勇介:っ!大胆な玲愛も好きだぞ
玲愛:ほんとは...こうしたかったの
勇介:歓迎するぞ

勇介は玲愛の大胆な行動に戸惑いながらも、本音は喜んでいた

(自然な行動が玲愛がしたくなるのは嬉しいな)

玲愛:玲愛ね、甘えすぎだって言われていたから...
勇介:俺の前では、そんな事は考えなくていい思ったままの玲愛の気持ちが嬉しいからな

玲愛:ほんと?
勇介:玲愛は自分の気持ちを抑えてるところがあったはずだ、しかし俺の前では抑えなくていい...素直な玲愛が好きだ

玲愛:嬉しいっ

勇介:ははっ擽ったい、その分俺からの愛も受け止めてくれな?
玲愛:下さいね

玲愛が甘えてくれる姿は、俺にとってもその甘える姿を応えたくなる。玲愛の、またひとつの新しい姿が発見出来て嬉しくなる俺、だからもっと見せて欲しいと思っている俺であり、その姿を応えて、玲愛にありがとうと行動でお礼を言う

勇介:より玲愛を好きになりそうだ!受け入れてくれるか?

(玲愛を抱き上げて...)

玲愛:え?

勇介:(玲愛を抱きしめる)この方が俺は好きだな、玲愛の鼓動がわかりやすい

玲愛:も、もう~意地悪
勇介:やっとこの時間を...いつか求めていた

玲愛の鼓動がすごく伝わるよ

(玲愛も勇介さんに身体を委ねて...)

玲愛:ずっとお話しても飽きない
勇介:そうだねずっと話していてもな

(思いついて)

玲愛仕事部屋に行こう

玲愛:良いんですか?
勇介:玲愛に見せたいものがある

勇介さんは玲愛に見せたいものって?勇介さんに手を引かれて、勇介さんのお仕事部屋へ向かうとあるnoteを見せて下さった

玲愛:これは?
勇介:俺が渡部さんのセッションを受けていた時に書き留めたnoteだ、良かったら玲愛のセッションに役立つかもしれないから...

使うといい

玲愛:今は使ってないのですか?
勇介:ほぼ使う事はないが、今も時々セッション受けてるからな

玲愛:...今も?ですか?
勇介:そう今でも受けてる

玲愛:noteお借りしてもいいですか?
勇介:使いなさい
玲愛:ありがとうございます...勇介さんのお仕事部屋には沢山の本がありますね

勇介:色々読んでいたからな
玲愛:尊敬します

勇介:そう?あの時は俺も必死だったな。何かあれば愚痴ればいい
玲愛:うん!ありがとう

勇介:あともう一つ
玲愛:?
勇介:クリスマスは俺の為に時間を作って欲しい
玲愛:勿論ですっ
勇介:玲愛は確か24日が仕事って言ってたな
玲愛:午前中の打ち合わせがあります
勇介:なら大丈夫そうだな

玲愛:?
勇介:玲愛はまだ北海道行った事ないって言ってたからな!泊まりで素敵な景色とクリスマスディナー行こう

玲愛:え?勇介さんお仕事は?

勇介:俺も午前中打ち合わせが一件あるだけだ。
急な話で悪いな...ずっと考えていたんだ。叶えてあげたいと思っていたし、玲愛の嬉しそうな顔みたいしな

玲愛:うん

(勇介さんは仕事部屋のPCにスイッチを入れると...何か作業を初めて)

勇介:玲愛にも喜んで欲しくてな
玲愛:勇介さん...玲愛びっくりしてます
勇介:あとで詳細を話すよ
玲愛:うん(玲愛の目には涙が)

勇介:ずっと何処がいいか考えていて、叶えられる事に俺も嬉しいよ。玲愛に喜んでもらえる自信はある

玲愛:ホント?楽しみ

勇介:固い話は終わり!リビングに戻ろうな
玲愛:はいっ

(その時勇介の背中に抱きつく)

勇介:玲愛?

玲愛:出逢えてよかった...大切な人に
勇介:玲愛...
玲愛:(笑顔)
勇介:俺にとっても、あの出張は特別な日になったよ。玲愛?顔見せて

玲愛:...

勇介は玲愛の手が緩んだ瞬間に、手首を掴んで自分の方へ引き寄せると...

勇介:玲愛と追いかけっこしてるみたいだ
玲愛:うふっ
勇介:こう言う時間も俺達には大切だなっ

玲愛:勇介さん?
勇介:ん?
玲愛:勇介さんのん?が好き。玲愛を見つめる時に頬に手を当てる姿も
勇介:玲愛に甘えたい俺もいるからな

話しても話しても話し足りないと勇介は思って...必死になっていた、あの頃とは違う俺が存在している。玲愛と言う彼女が出来たからなのだろう...

仕事が終われば彼女と話をし、早めに仕事が終われば彼女に逢えるか聞くと時間を取って逢いに行く

疲れてるからではなく、疲れた身体を癒したいと言う気持ちから逢いたくなる

少しの時間でもいい...

お茶する時間だけでもいい...

彼女の笑顔と声に包まれたいと言う勇介の我儘

そして玲愛とXmasを過ごす予定も、ほぼ組み込められた事に俺も嬉しさを隠しきれない

玲愛と仕事関係で逢えない事も正直多く、玲愛を悲しませてしまってるじゃないか?と悩んだ事もあった。

逢えない時にはLINEで繋がり

会話を重ね出来るだけ寂しい思いはさせたくない

それは過去の経験も多少関係していたが、玲愛が起業している事も関係して、理解してくれる事は有難い事だった

京都旅行で聞いた事もあり、気になる女性に変わって行き...

縁に身を任せてみようと...

こうして玲愛と付き合う事になり、繋がりも深めつつ前を向いて歩いている

玲愛:勇介さん?いっぱいの感謝をありがとう
勇介:こちらこそ感謝する

玲愛:これからお互いお仕事忙しくても乗り切れますね。玲愛にお手伝いする事があったら言って下さいね

勇介:玲愛だって仕事あるだろ?
玲愛:お手伝いしたいの

勇介:その時はお願いするな

玲愛:はいっ!勇介さんのお勧めの場所も教えて下さいね。玲愛...早く渡部さんと麗華さんと話して勇介さんの事、いっぱい聞いてみたい

勇介:俺の?俺も麗華さんに玲愛の良い所聞いてみたいぞ
玲愛:知らない事も知れる機会あると思います
勇介:玲愛の口から渡部さんの名前が、出て来るとは思わなかった
玲愛:玲愛、まだ知らない事もあると思うしいっぱい知りたいから

勇介:渡部さん喜ぶと思う
玲愛:そうかしら?
勇介:それだけ玲愛は楽しみにしてくれてるわけだからな

(その時玲愛は窓を見て立ち上がって)

玲愛?

玲愛:これ

勇介は玲愛との話に夢中になっていた分、玲愛からのプレゼントの事を忘れていた。玲愛に『ごめんな』と言って、玲愛も『勇介さんとの話に夢中になっていたから』

玲愛からのマフィンにはメッセージが書かれていた、気遣いの玲愛らしいメッセージだった。

勇介:美味そうだ

玲愛:お口に合うかしら?(包みを開けてお皿に持ってスプーンで救って勇介さんのお口へ)どうぞ

勇介:(照れながら)...チョコマフィン?
玲愛:はいっ!チョコに負けないですよ

勇介:玲愛にも...どうぞ
玲愛:美味しい

勇介は玲愛からの、差し入れのマフィンを口にしながら玲愛の優しさも、共に味わいながら心地良い気持ちになった。

(幸せのマフィン)

勇介:幸せのマフィン
玲愛:幸せの?
勇介:玲愛からいっぱいの幸せ貰ってる
玲愛:ありがとう

勇介:(玲愛を引き寄せて)
玲愛:(勇介さんに甘えて)

玲愛が甘えて来るととても心地よい気持ちになる...玲愛が愛しいと思える瞬間であり、言葉を交わさなくても温もりを感じるだけで満足する。

何度も玲愛の名前を繰り返して呼んだ