見出し画像

お疲れ様ランチ

 思えば、戸惑ってばかりの一年だった。今年の一月から二月くらいの時期は、まだそれでもどこか対岸の火事にように思っていたっけ。だけど、いよいよそうも言っていられなくなってきて・・・。

 スーパーとドラッグストアと通院、時々地元のお菓子屋さん。それ以外の外出を避けていたら電車にさえ乗っていなかったという春。「第一波」を越えた頃に、外食したい欲が爆発。そんな時に、一念発起して予約してランチに出かけたのが、リッツ・カールトン大阪の中華レストラン「香桃」だった。

 さて。慣れないZOOMやらなにやらを駆使しつつ、戸惑いながら必死に頑張ってきた。よく頑張ったよ、私。そんな私を自分でねぎらうべく、労わるべく、「香桃」を再訪した。

画像1

 ほぼ半年を経ての再訪。中庭に面したガラス張りで、解放感が館内レストランでも随一。こちらの居心地が気に入ってしまった。

画像2

 今回のコースの一番のお気に入りはメインの牛フィレの炒め。一口サイズではないけれど、容易に噛み切れる柔らかさ、焼き加減がお見事。中華を予約して食べに行きながら「辛い物苦手」という厄介であろう?客にもしっかりと対応していただいた。

画像3

 前菜盛り合わせ。お皿が桃の形なのがわかるかな。小さな器に入ったチェリートマト、今回もやっぱり美味しい。あと、手前左側の豚トロ叉焼と手前右側の中国風お造りが気に入った。お造りの味付け、お酢と砂糖?と何だろう。

 前菜の次はスープ。メニューでは酸辣湯だけど、辛い物苦手ということで、別なメニューのものと差し替えてもらった。

画像4

 忘れてはいけないのが、こちらの点心。皮がすごく薄いのに弾力性があって、中の餡も工夫してあって。手前の赤いのはチーズですって。右奥の緑色のは春菊となめこ、左奥の黒いのはひじきと海老。しっかりと作りこんであって、前回に続いて今回も美味しかった。

 この次は蟹をスジアラで巻いて挙げたのが出てきた。塩漬け卵のソース。蟹とスジアラの食感はあるも、ソースがしょっぱ過ぎた?
 この後が冒頭の牛フィレ炒めで、

画像5

 イーフー麺、というらしい。チーズとココナツを使っているとのことで、見た目も味わいもどことなくイタリアンのパスタ料理に見えなくも、ない。でも実際に食べてみると、やっぱりアジアを感じる味になっていた。

画像6

 タピオカ入りココナツミルクと、ごまだんご。このごまだんごは前回と同様、もっちりとした歯ごたえと餡子の甘みが素朴ながらも美味しい。もう一つのココナツミルクの方は、グラスの底にタピオカが沈んでたまっていて・・・正直そんなにタピオカ好きではないのでちょっと辛かった。

 なお、最初に桂花陳酒のソーダ割りをいただいた後は、「香桃オリジナル」だというお茶を。凍頂烏龍や鉄観音などと悩みつつ、一度飲んでみたらとのことで出していただいた。武夷の烏龍茶をベースに桃やリンゴ、ローズヒップで香りづけしているらしく、最初のうちはリンゴなどの香りが前に出るもだんだんと烏龍茶の味わいを感じられるようになってきた。お湯を差しながら長時間かけて味わうのが中国茶なので、こういうお茶もアリかなと。

 2020年の外食はこれでおしまい。来年は・・・まだまだどこへ行くにも気を使うのが続くんだろうな。住んでいる大阪から気軽に京都やその他の場所に行ける時が来るまで、元気でいなくては。

読んでくださって嬉しいです。サポートいただけましたら、今後の記事執筆のために役立てさせていただきます。