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コース料理の最後の飲み物

 イタリアンでもフレンチでも、たいていのレストランでコース料理を注文すると、「食後の飲み物」がついてくるように思う。コーヒー、紅茶、ハーブティーなんかがあって、選べるようになっている。さて。その飲み物が美味しいか美味しくないか問題である。
 外食はそんなに多くないけれど、1か月に2度か3度くらいはレストランで食事をする。で、例の感染症による休業要請なんかもあって、営業再開後もコース料理のみというお店がけっこうある模様。思ったのは、食事の最初と最後が大事であるという当たり前のこと。最初に口にするものはその後への期待感に影響があるし、最後に口にするものによってはそれまでの内容を場合によっては台無しにしかねない。

 最初に出てくるもの。アミューズ、突き出し、前菜、サラダ、など。ちょっと酸っぱい感じのものは食欲を増進させるよね。最後に出てくるもの。デザート、ミニャルディーズ、お茶菓子、飲み物。デザートがイマイチだとがっかりするし、なくてよかったのにとか思うことも・・・。でも、それ以上に、食後の飲み物による印象って大きいんじゃないかなぁって思ったのよ。特にお茶党にとっては。たかがお茶、されどお茶。手抜きだと幻滅。

 普段、自宅にいると、お水もジュースもお酒さえも、マグがあればいいやと適当にしてしまっている。だけど、本来なら、冷たいものには冷たいものの、熱いものには熱いものの、ふさわしい器があると思う。いいワインをより美味しくいただくには、相応なワイングラスがふさわしい。ジュースやお水ならグラスがいいし、お茶なら湯飲みやティーカップがいい、はず。自宅ではそこまでこだわっていられないこともある。だけど、お店で食事をするなら、ワインにはワイングラスを、お茶にはティーカップを、コーヒーにはコーヒーカップを使ってほしいと思うのだ。
 そこで、ふと思った。フレンチやイタリアンのレストランで、食後のお茶のカップにふさわしいものが使われている割合ってどのくらいかな、と。で、そこには客単価が関係あるのかないのか、と。だって、飲み物も含めてのコース料理なんだから、手抜きなんてありえないでしょう?

 というようなことを、ちょっと観察していこうかなと思っている次第。

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