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「貧乏ゆすりと言わないで」18.両側視床下核刺激術(DBS手術)当日①

             
手術の朝は早く目覚めてしまい
七時には手術着に着替えて準備万端だった

医師や看護師が次々やってくるが
誰が誰だか全くわからない
かろうじてわかるのは主治医の神経内科医と
脳神経外科医だけだった
例のハイトーンの声で入ってきた
神経内科の主治医が

「おはようございます!
どうですか?よく眠れましたか?
頑張りましょうね!またあとでね。」                 と声をかけてくれたが
ホッとしたのも束の間
アッという間に病室からいなくなった
  
九時、ストレッチャーに乗せられ手術室に行く

緊張していたができるだけ明るくしていようと思った

入口の前室で看護師から
「ここから先はお名前と患者さんの番号の確認が
何度かありますけど答えてくださいね。」 
と言われ
ストレッチャーはどんどん手術室の中を進んでいった。

目に入る光景がまるでテレビのセットのようで現実味がない
手術室の上からはお偉いさんが
腕組みをして覗いているのかな?
と余計なことを考える余裕もあった
名前と患者番号の確認が
説明の通り五回ほどありそれから手術台に移動
頭の位置を調整してから          

「下着が汚れると大変なので紙おむつにしますね~」

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