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「貧乏ゆすりと言わないで」27.介護申請・訪問調査と結果

退院後に喜美に起こった悲劇と同時に
杖もなければ、手すりもない家で
どうやって暮らして行けばよいのか・・
と真剣に悩んだ結果
ついに旦那のかっちゃんに
介護保険の申請に行ってほしいとお願いをした。

地域包括センターに行って
申請手続きをしてもらった。
歩くこともままならず、
本当につらかった日から一ヶ月あまりたって、
ようやく訪問調査のために市職員と地域包括支援センターの方、
介護支援事業所の方が家に来て調査してくれた。

こんなに時間がかかるものなのだ、
と半ば呆れそうになったが、
難病のため完治しないこと、
DBS手術を受けていること。
ONとOFFの時間があること、
などを話して他は
全国共通の74項目の質問に答えるというものだった。         

喜美の希望は
①杖を借りること。
②トイレの手すりをつけること。
③リハビリ施設に通うこと。
この三つだった。
どこまで認定してくれるのか。
どこまで願いが叶うのか。
良い方向に進んで行けたらいいなぁと思っていた。

そして、早速次の日には
歩行器とトイレの手すり(置き型)がやってきた。                   「一週間お試ししてみてください。
杖より歩行器の方が安定性があるのでおススメです。
使ってみて良かったらそのまま継続してくださいね。」                     と親切な担当者の説明があった。
使ってみてわかったのだが歩行器がまんざらでもない。
なかなかイイ感じだった。

車輪がついているから危ないんじゃないか~と思ったが
上から押すとストップする仕組みになっていてとても便利。

色々考えられていて、
介護用品も日々進化していることがすごいなと感心した
ただやっぱりサイズが大きくて圧迫感があるなと感じ
取り入れるかどうか少し考えることにした

介護保険の訪問調査から
約一か月たってもまだ結果は届かなかった
問い合わせをしたところ、                      「ただいま申請が混んでいてもう少し時間がかかります。」                と言う回答があった

それから更に二週間後認定書類が届いた          
「要介護になるかもしれませんよ。」
と地域包括担当者から話があったが
一番軽い認定の「要支援1」だった

喜美は一番軽い状態でかえって良かったかもと思った。
それだけまだ、動けているということだから喜ぶべきだと。
病人扱いされない日常が嬉しいし、
それが喜美にとっての
普通であたりまえのことだからだ

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