議論のマナー
議論をする際に、どちらの主張が正しいかをはっきりさせようとする風潮が強くなっていませんか?
自分の主張がどれだけ正しくて、相手の主張がどれだけ間違っているか。
議論がここに終始しているケースが非常に多くなっています。
中には、間違った主張をする相手を馬鹿とか無能とまで言っている人間も多いのが実態です。
ひどいものです。
そもそも、議論や対話というのは、あるトピックに対してお互い協力して正解を見いだすのが目的です。
そのために、自分からはこう見えているということをちゃんと伝え、さらに相手からはどう見えているかを理解するのが、対話の基本です。
お互いの意見を綱として、事の本質に迫っていくのが議論というものです。
そこに攻撃的な言葉を使うと、議論が成り立ちません。
どれだけ正しい意見を主張していても、相手を批判するのはルール違反です。
サッカーをしているときに相手に暴力を振るうと、フィールドから退場させられるでしょう?
それと同じことです。
ちゃんとした学校では、議論を行う時のルールを教えてくれます。
そのルールの中で一番重要なのが、「Yes, and…」です。
相手が意見を言ったときは、まず肯定してから、その後で自分の意見を述べるんです。
「確かに」とか「なるほど、そういう見方もあるんですね」とか「それも一理ありますね」みたいに。
その後に、「僕はこう思います」とか「こうも考えられますよね」という風に、自分の考えを伝えるんです。
そうやって二人でどんどん答えに近づいていくんです。
このポイントを押さえれば、議論が上手くいきます。
お試しあれ。
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