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地震予報の未来あれこれ(天気予報と比べる)

「『天気予報』のように『地震予報』」というのが話題(週刊ポスト2021年8月20日号)になりました。

毎日、私達は天気予報を見るように地震予報を見るのでしょうか。日単位なら、きっと確率が低いので、一般の人が見るようなものではなく、数値が上がるとニュースなどで取り上げられるようなものになるのではないでしょうか。

地震予報について考える前に少し、地震について考えます。

地震の発生

地震の発生は、大きく分け2つ、プレート境界と活断層で起きます。プレート境界では、海溝型地震と深発地震があります。プレートが動き大陸が動く様子はこちら(UCMP

東北地方太平洋沖地震前

東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震前、プレートの動きにより、東北地方では東西方向が短縮します。その様子がこちら(国土地理院

縮んだ後、伸び、地震が発生しています。

最近の様子は、地殻変動情報表示サイトにあります。

また、本震前の3月9日に三陸沖で地震が発生しています。

アスペリティモデルで考えると、ひょっとすると、この地震で固着域のロックがはずれて本震が発生したと考えられます。

GPSによる地殻変動観測等により大地震前に何が起きていたのかが明らかになりつつあります。こういった知見の積み重ねで、いつか地震予報が完成する日を願いたいものです。

地震予報を気象予報に落とし込むと

地上天気図・高層天気図にあたるものが、地上・地下構造図なるものにあたるのでしょうか。GPSによる地殻変動観測等の観測値を構造図に組み込んでいくのでしょうか。気象衛星が雲等を把握するように、衛星から重力を測定して地下の様子を把握するのでしょうか。そして、シミュレーションで来月の地上・地下構造図を作成し、各地方の地震発生確率をマグニチュード別(M5,M6,M7,M8,M9など)に出していくのでしょうか。

日本列島とその周辺では、M5以上の地震は週に1度、M6以上は月に1度、M7以上は年に1度と言われています。

M5以上の地震を扱えるようになると、気象の一ヶ月予報のように活用できるようになるのでしょうか。

ただ、気象の世界でも計算をはじめてしたときの結果は散々なものだったと言われています。はじめはあたたかい目で見る必要もあるのかもしれません。(でも、多額の予算が使われていると厳しい目で見られそうです。地震予報士も登場するのでしょうか。地震をピンポイントで予報することはできないので、やはり無理ですね)

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