人間への第一歩 -好きって感情-

前の投稿でも言ったけどほんとにロボットだった。
特に「好き」って感情がわからなかった。「嫌い」な感情がわからない分にはあまり過ごす上で苦労はしない。けど「好き」がわからないと何も信じられなくなる。
好きかもしれないけど、そうじゃないって思えばそうじゃない気もする。人に期待しないのも相まってか、この感情がずっとうちの中にはあった。だから「好き」が本当にわからなかった。

大学2年、初夏、今考えてみれば多分あれは一目惚れだった。一目惚れは割とよくある方だった。多分うちは惚れやすい。でも違うと思えば諦めも早い。今回もかっこいいな、良い人そうだなって思った後、キャンパスで会ったりしないかなって数日間考えるくらいで好きより気になるくらいだった。
その人と関わりができるようになったのは、認識してから1ヶ月後のサークルだった。偶然、本当に偶然うちはその人の入ってるサークルに行きたいと思ってて友達が参加したのを知って、一緒に参加させてもらった。それがきっかけで仲良くなってよく遊ぶようになった。

次第に会いたいな、直接話したい、もっと知りたいと思うようになった。今までの気になってるとは大違い。もし彼に彼女ができたらショック受けるかって考えたときアプローチしなかった後悔をすごいすると思った。その瞬間にこれが「好き」か!って発見した。自分の感情の種類に「好き」が加わった瞬間だった。

でも「好き」は怖い。知らない間にその人に期待してしまうことがある。こんなことしたいなとか想像も期待に繋がる。ただうちの頭の中だけで繰り広げられる想像、妄想が現実でも起こらないかと期待してしまうのだ。期待したら結局何もなくて、あれ?なんか違う?ってなるのは自分だ。勝手に期待されて、勝手に違ったと思われるそんなの可哀想じゃない?だからうちは期待しないように、「好き」な感情と上手く向き合っていきたい。

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