迷子のおじーちゃんと、お散歩してみる


きのう、街中に 出かけていて、
駐車場から 帰ろうと、車を出そうとしたら、
ある お年寄りの方が 声をかけてきた

地名を 言っていたが、
出先だったため、ピンとこず

閉店の準備をしていた お店の人に 
相談してみた。


いりくんだ 住宅地で 迷子になってしまったそうだ

お店の人と、迷子のおじいさんと、友人と 私
夜の住宅地を うろうろ してみる


たしかに 街灯があっても
夜だし、建物の色も よくわからないから
目印をみつけるのは むずかしい


その方の 家の近くの 工場(目印)までは 
たどり着けたが、
こんどは、家の方向が わからない


結局、地図アプリで 住所を検索して
みんなで お家へ お連れした


けっこう、近くだったのね。

ちょっとの つもりで、
外に出てきたらしく、


思った以上に 冒険(?)になった

雨の日 じゃなくって よかった
誰かに たずねてくれて よかった
お店が 閉まった後のじかんでなくって
本当に よかった


近くにあるはずの、家をさがして
ずっと 歩き続けていたのだと いう

私たちが 出会ったのは、
丁度、道のつきあたりの お店の駐車場だったのだ


もし、そこが つきあたり(いきどまり)で
なかったなら、

その方は、もっと 遠くまで 
歩いていたに 違いない


逆の方向じゃなくって よかった
寒い日でなくって よかった

車は多いけど、人は あまり通っていないから

道をふさぐような、行止まりがなくって
ずっと ずっと 道がつづいていたから

きっと 問いかけられる人は いなかっただろう


おうちに帰れて、よかったね


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むかし、見た映画に
『天空の城 ラピュタ』が あったな
って 思う

女の子の つけている ペンダントが
目的地を 光で さししめしていて、
みんなで 飛行機で 向かうシーン

あんな感じで、
「目的地は、あっちだよ」って
わかれば いいのにね


きっと、
カーナビとか、地図アプリって

今「ある」のが、あたりまえに なってるけど

もし なかったら
みんなで 迷子に なっているのかな?


ネットを ひらけば、
お料理の レシピ とか

本屋さんに 行けば、
おしゃれな インテリア とか
悩み事と 解決のための知識 とか


すべての答えが 情報として ある世界

でも、求めている物って ほんとうは なんだろう


人のやさしさ とか、くつろぎ とか、
ほっとできるような 安心感や 空間

これで よかったんだ っていう思いとか

どうすれば いいんだろうっていう
こたえとか

なんでも「ある」世界だから、
きっと どこかに あるはずだけど

そういうものは、
見えにくく なってるよね


人との 関係性の中 とか
じぶんの こころの中に 
まぎれているのかな?










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