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「オポチュニティ侍」というエニグマ
先日、西野曜選手の横浜ビー・コルセアーズ契約満了が発表された。まずはお疲れ様を言いたい。そして「ありがとう」も。
ありがとう・・・プレイにおいても、そして面白ネタを提供してくれてありがとうヨーニシノ。君の活躍は、私が密かにリストアップしている「Bリーグおもしろいやつ100人」の中に、篠山、辻、ヒーサー、石崎(コラム部門)、ベンドラメ(SNS部門)、森川(舞踊部門)に続いて記された。ぜひその才能に磨きをかけていただきたい。
さて、西野といえばこのワードを抜きには語れまい。
オポチュニティ侍
新体制発表会で突如、西野から発せられた謎ワード。ブースターを混乱に陥れ、けっきょく最後までその真相が明かされなかったエニグマ。
オポチュニティ侍とは果たして一体何を意味するものであるのか?
気になる・・・非常に気になる。
「リングにかけろ」における高嶺竜児の必殺ブロー、くらった対戦相手が「テリオスとは、まさか・・あの・・」とつぶやき息絶え、結局連載終了まで何なのか明かされなかったブーメランテリオスなみにその謎が気になる。
調べてみるとどうやら「リングにかけろ2」で『左腕の恐るべき対数螺旋の角運動量が巻き起こすジャイロスコープ効果が極限にまでポテンシャルエネルギーを燃焼させるブーメランテリオス』との説明があったようです。なるほどわからん。
謎は・・・解決しなければならない。西野がまだビーコルに在籍している間に・・・
私はビーコルビースターとしての使命感に突き動かされ、エニグマの解析を始めるのであった。
突然で恐縮だが、私は「漢字を独自の視点で見つめることで、ちょっとした気づきを得る」ことが好きである。
例えば
「辛いことがあったとしても、ほんの少しのこと…一を加えることができれば『辛』は『幸』になるのです。辛さと幸福は紙一重なんですよ」
みたいなやつ。
私のソウルフードである富士そばの社長が出した本『商いのコツは「儲」という字に隠れている』
こちらに関しては、なるほど「人(イ=にんべん)」の「言」うことを「信」じる「者」が儲けることができるか!と得心したものである(※本は読んでません。タイトルだけからの想像です)。
古いネタばかりになってもうしわけないが、金八先生は言いました。「人」いう字は人と人とが互いに支え合っている姿を現したものであると。
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![](https://assets.st-note.com/img/1716470383711-96KZsbEDmp.png)
支え合ってねぇ! 右の人がもたれかかってくる左の人を一方的に支えてるだけじゃねーか!
と、まあこんな感じで、漢字は象形文字や指示文字、会意文字、形声文字と、その成り立ちはいろいろあって、そこに独自の解釈を加えることで、いままで見えていなかった事柄が浮かびあがることもあるのだ。
そして私はふと気づいた。
オポチュニティ侍も、視点を変えることで何か発見があるのではないか?! と・・
鍵は「侍」だ。
オポチュニティはそのまま、「機会・好機・チャンス」という意味であろう。問題はそこにいきなり漢字一文字の「侍」が続く点である。あまりに不自然。これはあきらかに意図されたノイズであり、西野はここに何かしらのメッセージを込めているはずだ。
もう一度「侍」の文字をよく見てみよう
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確か似たような漢字があったはず・・そうだこれだ
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待つ・・か・・?!
ちょっとまてよ? これってもしかして?!
西野が言うところの「オポチュニティ侍」とは、もともと「オポチュニティ待ち」という言葉だったのではなかろうか?
オポチュニティ待ち=機会・好機・チャンス待ち
ということ。恵まれた体格と素晴らしいバスケのポテンシャルを秘めた西野だが、ビーコルに来る以前の彼は、その能力を今一つ開花させていないようにも見えた。能力がありながらもどこかプレイに遠慮が見られるというか、受け身というか。
ガツガツと自らのプレイをアピールしメイクするベンドラメに対して、西野はどちらかというとオフボールで好機をうかがい、味方の攻めに応じた動きをする・・・よく言えばバスケIQの高い玄人好みのムーブだが「チャンス待ち」の消極さとも受け取られかねない。
西野は、ビーコルへと移籍を決めた西野は、そんな自らのプレイスタイルを・・チャンス待ちの消極さからの脱却を目指していたのではなかろうか?横浜の地で、海賊たちとともに一皮むけた新たな姿を見せたいと。
そう、それまでの「チャンス待ち」の消極的スタイルから一皮むけて、どんな時でも臆することなく立ち向かっていく「侍」に俺はなるのだと!
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オポチュニティ侍
そうか。そうだったのか西野。ふざけているようにも見えたあの言葉の裏側には、君の・・海賊として荒波へと立ち向かうこととなった君の決意が秘められていたのだな。
西野にとってはくやしさの残るシーズンであったことだろう。
でもブースターは皆、知っている。君の本当の力は、まだまだこんなもんじゃないことを。パサーの感性を最大限にひきだすことができるセンス溢れるオフボールの動きを。中継カメラでさえ虚をつかれ撮り逃してしまう、そのスティール能力を。迫りくるブロックを蹴散らしダンクを叩き込めるということを。
内に秘めた闘志を、悟られるのが恥ずかしく、ついついおどけてしまうことを。
アンダーカテゴリーの日本代表をやった時のヘッドコーチにトーステン・ロイブルさんがいて、「自分にとって心地よい場所に、ずっといてはいけない。心地よい状況から抜け出さないと成長はない」と言われました。この言葉はずっと自分の中に残っています。
チャンスは・・オポチュニティは待つものではなく、自らつかみ取りにいくものだ。
ヨコハマの港を離れ、未来をつかみ取るべく歩きはじめた西野曜。
いつかまた、ここに帰ってくることがあったなら、修練を極めた侍の一太刀のような切れ味するどいバックカットをまた見せてくれ。
最後となるが、私の考察はどうでした? あってました?
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