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代表の中澤です|建設会社がDITする理由②



こんにちは。KILTA(キルタ)雲南です。
島根県雲南市を拠点に、空間づくりをみんなで行う “DITワークショップ” を行っています。
※ DIT = Do It Together “みんなでつくる”
 
今回は、前回の続編として、私、代表の中澤がDITワークショップを通じて実現していきたいことをお伝えしたいと思います。






1.古民家暮らしをより快適に


建築業界とは一味も二味も違う考え方・手法のDITワークショップ。
初心者でも、インストラクターに教えてもらいながら作業ができ、様々な工具を手に取って体験できるので、雲南市のような地域にとってはうってつけだと考えています。
 
というのも、雲南市は、古民家が多く残る地域。
水回りが劣化したり、旧式で使い勝手が悪かったり、虫や風が入るほどあちこちに隙間が出来ていたり、冬場の脱衣所や浴室が寒かったり…。
このような困りごとを修繕・改装したいけれど、お金はかけられないので自分たちでどうにか出来ないかと考える人が、実はたくさんいます。



とある古民家の台所。薄暗く、断熱も不十分で底冷えがするほど。


DITワークショップで体験した方法を、自宅で自分でも試してみることが出来れば、少しでも快適に過ごすことが出来るようになりますし、家族の歴史が詰まった古民家をメンテナンスしながら大事に守っていくことも出来ます。
 
また、例に漏れず、雲南市でも空き家は増えており、この活用にも役立てられないかと考えています。


2.全国各地の仲間ともつながる


KILTAには、北は秋田県・南は山口県まで全国8か所の拠点があります。
「ともにつくる」というコンセプトに共感し、実践する仲間がいるということも、とても魅力的です。
 
大学進学を機に県外に出たことで、自分が生まれ育った地域を見る目が変わりました。
代々続くしきたりやつながり、毎日の暮らしを大事にすることで得られる安心感は絶大な一方、高齢化が進み、これまでのやり方ばかりでは地域を守っていけないのではないか、という不安をより強く感じるようになりました。
 
古き良きものを守りながら、新しいことにチャレンジする気持ちを伸ばしていける地域にしていきたい。
まずは、自分が、地域の元気印として行動していきたい。
そのために、雲南にいながら全国でチャレンジする仲間とつながり、刺激をもらえるチャンネルがあるというのは、大事なことだと思っています。



3.暮らしをつくる人をつくる


中澤建設は昭和40年に創業しましたが、当時、国道54号線が開通したことに付随して、道路や住宅の建設の必要性が地域内で急速に高まっていました。
これに応えるため、近所の人や従兄弟の農家に声をかけ、百姓仕事と平行して建設事業を開始した、という「半農半商」の歴史があります。



トラックでの除雪作業中。道路建設と同時に除雪作業の必要性も高まった。



中澤建設創業以来初の社員旅行。「半農半商」で携わる社員も。


当時と今では、時代も工法も変わり、道路をDITするのはもちろん難しいですが、自分たちのことを自分たちでやるというマインドは「半農半商」にもDITにも共通してあるように感じます。
 
全国に広がるKILTAでは、「暮らしをつくる人をつくる」というコンセプトを掲げています。
現代の建築業界は、「需要者」と「供給者」がくっきり分かれているように感じていますが、需要者(=お客様)が自分でも出来ることがあると知り、動けるようになればいいなと思っています。
 
“自分で作ってみたい”、“やってみたい” という気持ちを後押しできるような活動を、今後もしていきたいと思います。
 
 


 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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