がらんとまっさら


舞台が終わっちゃった
完全に


大道具も掃除も終わって、さっきまでの賑やかさが嘘のように、ただの箱になっちゃった


私は紅とポツンと立っている
まっさらで真っ白な何もないところに


一夜にしてガラン

 


生きてる間に2度もこんなことがあるとは


私の前は完全に真っ白
この先誰とどのような関係になるのか
何がどうなるのか



自由だけど、何もないことの不安でも寂しさでも虚無でもないけど、


ポカンと空いた穴
がらんとした私の目の前360度


どうありたいか


それだけを描けばいいだけか


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