映画「A-X-L」 感想

映画「A-X-L」を観た。

軍事用に開発されたアンドロイド犬と、プロレーサーを目指す青年のハートフルストーリー。

そのあらすじだけで観てしまった。という点では、題材はありがちだけどロボット好きは無視できないものがありますよね。何を隠そうこの私、パシフィックリムは当然のこと、リアルスティールやエクスマキナ、アンドリューNDR114、A.I.、アイロボットなど大好きでして。次は「オートマタ」なんかも気になっている次第です。

しかし。

なぜかこの映画、青春映画の様相を呈しているため、

ロボに会うまでが長い!!!!

開始10分でバンブルビーに出会えるトランスフォーマーはやはりハリウッド規格なんだな。
しかも出てくるロボはこのAXL一機だけ。何かと戦うでもなく、ただ勝手に持ってきて攫われて取り返そうとする。
いや、モトクロスのシーンとかの撮影はすごいよ。スタントさん凄いよ。ヒロインのサラはめちゃくちゃかわいいよ。それはわかったから。

しかもこのAXL、マジでただの犬なので、心が通うとか通わないとかはよくわからんです。
唯一、主人公マイルズと初めてあった時、マイルズのヘルメットについたカメラのデータから「俺はやるぜ」という意思表示を獲得しただけ。
可愛さだと最後のシベリアンハスキーに負けてるし。
エンディングに至っては、ベイマックス並みの「いやそこで諦めて見捨てるんかーい!!!!」。
丁寧に作りすぎて製作陣が自らの首を絞めてしまった実に惜しい作品でした。
おそらく企画段階では続編も視野に入ってたんでしょうが、なにせ脚本がダルすぎます。
青春映画にしたいならそっちに絞り込んで、主人公がAXLとの出会いで自分の環境を変えていくところを描くべきだし、アクションに振りたいならバイクとコンビになるとかいうご都合主義を廃するべきでした。近未来である必要性もなし。

映像、役者(特にヒロインがめちゃくちゃかわいい)、CG、とても素晴らしかったがゆえに、粗っぽさが全てを台無しにしてしまっていました。
このチームの次回作に期待、といったところでしょうか。

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