美しき時間

西向きの窓から陽が差し込む。その陽に照らされながら引くピアノは、いつか憧れた光景だった。
この時間が、いつまでもいつまでも続けばいい。
そう願っても、沈む太陽は止まってくれない。空の色はそのままでは居てくれない。
その現実を受け入れるのに、一体どれほど時間が掛かったか。止まらない時間が恐ろしくて、悲しくて、布団の中で静かに泣いたことすらあった。
そんな私を、人は哀れむだろうか。

未だ“労働に対する恐怖”を重ね続けて、この恐怖から逃れるためにいっそ死んでしまおうか、とも考えた。それほど恐ろしいのだ。今までならば、自分が「弱い」ことに甘えていられた。けれど、もうそんなことは通用しないのだと今更に痛感しては、毎日毎日苦しんでいる。
毎日noteにそれを書いている!きっとこれで3日目だろう。
言ってしまえば、その恐怖を感じていること以外に、特段心動いたことがないのだ。
全く、外にでも出ればいいのだが、生憎それもまた……
私にとっては、私の「人の視線が怖い」だの、「外に出ると不安になる」だのという感情は言い訳でしかない。しかし、それを超えていけないのも事実。あまりに甘ったれた人間だ。
これ程美しい時間なのにも関わらず、脳が自責と逃げの思考で揉みくちゃになる。夜は病むと言うけれど、私にとってはその限りでは無いと……そう信じている。

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