NY武者修行記 12
13日目 最後の日
10月25日(金)
今日は学校最後の日。
気合いで8時半に起きようとしたけれど、体調が悪く9時くらいになってしまう。
朝食も取る気がせず、そのまま学校へ。
着いたら10時過ぎていた。
今日のレッスンは映画を見ることだったので、あまり喋らなくてよかったので助かった。
映画が終った後はちょっと感想を言いあったけれど、私は目に見えて体調が悪かったので、あまりつっこまないでいてくれた。
この日は前に一度会った日本人のJAZZシンガーのMさんとちゃんと喋った。
何歳かは不明。でも、なかなか経験豊富そうな名古屋人。
休憩中に仲良くなって、レッスン後、ランチに行くことにした。
レッスンの最後は、なんだかちょっと寂しかった。
この日は私とMさんとイタリア人のCarloがお別れの日。
メールアドレスを教えあったり写真撮ったり。今後みんなどうなっていくんだろうね。
スペイン人のAfricaが"Good luck"って。イスラエル人のKobyが「あんたはスターになるよ!」なんて言ってくれた。
Manya先生も「あなたのそのエネルギーがあれば大丈夫!」って。
私のエネルギーは、日本人以外の方が感じ取ってくれたみたい。自分だってわからないのに。
たった8日間だけの付き合いだったけれど、国も目指すものも全く違うけれど、とっても大事な同志に出会った気がする。あのクラスにいた誰か一人だけでも、また会える時があるのかな?
その後、私はピアニストAちゃんとChina Townに行くことにしていた。
Aちゃんが一回くらい観光っぽいことしたら?って。
その待ち合わせ時間を決め、Mさんとその仲良しの先生メリッサとランチに。
メリッサのお薦めの店に行くことにした。
それは、昨日Bobのgigを見たお店のすぐ近くの和風アメリカンのお店だった。
その名も"Dojo"・・・。店員のTシャツの背中にでっかく『道場』の書・・。昨日ちらっと気になったところだ。
やはりアメリカンの味覚・・・・・。
Dojo-dipっていう、アボガドが半分くらい入ったピタとMiso-soupを頼んだ。
dipは、最初は美味しかったんだけど、しつこい・・・。これでもか!ってぐらいアボガドが入っていて、半分くらいで飽きた・・。それでも頑張って食べたけど、オエッて感じでした・・。
もう少しアボガドを減らせば美味しいのに・・・。
Miso-soupは、それもまぁ美味しかった。でも『味噌汁』ではない・・。
このサラダボゥルみたいなでっかい器はいったい・・・・。味噌汁4杯くらい飲まされた感じ・・。
何もかもでかけりゃいいってもんじゃないぞ、アメリカ。
気付いたら3:15pmで、待ち合わせが4:15だったので、Mさんにはメールをすることを約束し、2人と別れて慌ててそこを出る。
ちょっと遅れてしまった。upとdown間違えるし・・・・。初でした。。慣れた頃に間違えるもんよね。
China Town。まず、Aちゃんと2人でCanal Stまで行き、後でダンサーKちゃんと合流。
屋台っぽいお店で焼きそばみたいな、でも麺はモチみたいな、うま~い物などをゲットし、マンハッタンにはよくある、建物の入り口の階段に座って食。
うまーーー!!
その後、3人で行ったお店の、タピオカ入りのGreen tea shakeも、お薦めのレストランも最高に美味しかった!!
お店の名前なんだったかなぁ。体調良かったらもっと食べられたのに・・・。
やっぱり日本人が薦めるところは美味いね!なんだか観光旅行気分でした!
その後、3人でzinc barに行くことに。
それは私のお薦め。今日はAfrican musicの日。
2人ともJAZZ CLUBには行ったことがなく、JAZZ CLUBが多い地域に関しては私の方が詳しくて、1年以上もNYに住んでいる2人に場所を教えるのはなんだか不思議な気分でした。
zinc bar到着。1stステージが9pmからかと思っていたら、なんと11pmから・・・。
しかたがないので2時間カフェでつぶすことにした。でも偶然見つけたカフェは有名で美味しいところだったの!
色々語っていたらあっという間に11pmに。Kちゃんとは会って2回目とは思えないくらい普通に語っていました。
zincに移動。なんとチャージはたったの$5!
前回はそこの日本人スタッフ、ジュンさんにゲスト扱いで入れてもらってしまったのでいくらか知りませんでした・・。
$5で3ステージ見れちゃうんだからねぇ。どうしてやっていけてるんだろ、このお店。
ジュンさんは今日はいなかった。
入るとすでに満席。しかたがないのでrest room前で立ち見することに。
立ち見は踊りやすいのである意味いいかも。
しかもその場所はミュージシャンの真横。触れるほどのところで演奏をする!
11pm過ぎても相変わらず始まらない。その間3人で喋っていた。
私が「そうそうそう。」と相づちを打つと、それを真似しながら前を横切っていく黒人男性。
私たちが笑うと「チョット日本語、ベンキョーチュー。」とかって話し掛けてきた。
なんか明るい黒人さんだなーって感じで喋っていた。
『!!!』
AちゃんとKちゃんは普通に喋っている。
『え・・・・・??!!この人は・・・・・・・・。まじで・・・・・?!』
一人動揺していた私。思わず失礼にも名前を聞いてしまった。
「アケボノー。ムサシマルー。」違うからっ!
ってかあなたはもしや・・・・・・・・・・・?!
聞いたら、ちょっと苦笑いしながら "Yes"
そう、私は数年前、彼が来日した時に違う人目当てでBlue Noteにライブを見に行った。
日本では知名度が低かったので、私もその時初めて名前を知った。
でも、始まる前になんだか惹かれるものを感じて、内容も知らずにCDを購入。そのライブで度肝を抜かれ大ファンになった。
それからCDを集めまくっていた。
ま さ に そ の 人 !!
あえて名前をはっきり書きませんがB氏と言っておきましょ。
そのB氏が目の前にいて、喋ってる!キャーーーーーーーーーー!!!
ヤバかった。。。
もう、おもいっきり頭の中噴火!
A&Kちゃんはびっくりしている。興奮状態で説明した。
そりゃあここはNYのJAZZ CLUB。有名なジャズマンがいてもおかしくはないけれど、演奏者ではなく、普通にお客さんとしてきていて、しかもそれがB氏!
このNY最後の日に、こんなプレゼントをくれるとは、神様って粋な方。
彼はずっと私たちの近くにいて、喋っている間にライブはスタート。
ご機嫌な感じで始まる。
2曲くらい聴いてB氏は帰ろうとしてしまった。
このままじゃもったいない。
追いかけていった!もう一回入れることを確認して外へ。
まだそこにいたのでもう一回挨拶したら、なんとメールアドレスを教えてくれた!私も渡す。
12月に来日するようなので、それに行くことを約束。会いましょうって!!
けっこう喋れてバイバイした。会いましょうってほんとかな?と思いつつ、でもそれだけで大満足!
しかーし!事件は起こった!
なんと外は雨。この時間はタクシーが少ない。
私がB氏と別れて中にもどったら、もうみんな踊り始めていて、A&Kちゃんも気に入ってくれたらしく、2ndも見ることにした。2人ともあまり夜中は出歩かないらしく、1stだけで帰るかもと言っていたんだけど。
そして、2ndスタート。
なんとスペシャル・ゲスト、B氏!
え?!今日は演らないって言ってたのに?しかも帰ったんじゃ・・・?
後で聞いたらタクシーが来なくて帰れなかったらしい。神様ってほんとに粋な方。ラッキーすぎ。
リハーサルなんてもちろん無しの演奏が始まる。
うひゃ・・すっごい・・・。
生を見るのは2回目。すごいのは知ってたけど、やっぱり違う!
しかもなんなの?このキラキラした目は!!3曲くらい演った。
もうみんなの盛り上がりはピークに!!そして彼の演奏にクギ付け。
飛び入りなのに誰よりも合ってる感じ。どういうこと??
演奏しながらキメのリズムを口で教えてもらってキマッテルし・・・。
すばらし過ぎた!!
終った後、トイレに来たところをつかまえて「あんたすごいよ~!!」ってhugしたら笑ってた。喜んでくれた。
さっきよりも落ち着いてたくさん喋れた!何度もhug!
さっきは「歌ってよ!」って言っても「いやぁ・・」って言って歌ってくれなかったのに、私の横で歌ってくれた!それはまさに私の大好きなB氏の声。
私が涙が出るほど喜んでいたらにやりっと笑ってまた歌ってくれた。
ものすごくハッピーな時間!「東京に行った時は天ぷらとかラーメン食べよう!」って!ほんとにー?!
結局盛り上がりまくった私たちは2amスタートの3rdステージも見た。
「東京で会おうね。約束だよ!」って念を押してB氏とお別れ。2am過ぎに帰って行った。
その後も私たちはファンキーな黒人達につられて踊りまくる!
こんなに踊ったことってないかも!かなり楽しんで、そこを3am過ぎに出る。
2人ともここでお別れ。楽しかったね!また行った時は遊ぼうね!ありがとう!
そしてsubwayでYMCAへ。
最後の夜は最もスペシャルでした。
部屋に着いて荷物をまとめ、6amから2時間ほど眠ることに。
さすがにきつかった!そういえば体調悪かったんだ!そのことをベッドの中でやっと思い出すくらいハイになっていました・・。
でも、本当にすばらしい2週間だった。帰りたくない。また来たい。
日本に帰ったらどんな生活になるんだろう。フヌケにならないように考えなくちゃ。
そう。B氏と一緒にplayできるように!!
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