分かち合うもの

noteで♡を押した際にぴょこんと出てくるお礼メッセージが、ようやく私のnoteでも表示されるようになった(というか、そうした)。何か表示させたいな、とずっと思っていたものの、言葉とその言葉をメッセージにする理由が見つからなくてそのままにしていたのだ。気付けば、noteを始めて1ヶ月以上が過ぎている。考え始めてから答えを見つけるまで1ヶ月、なかなか長かった。

もし♡を押してくれるときがあったら、そのときは少し驚かせてしまうかもしれない。表示されるのは、本文とはきっと微塵も関係ない、分かりやすく感謝を表す言葉でもない、英語のメッセージだ。

今回選んだメッセージはすべて、私の好きなエッセイの本「ニューヨークの魔法は終わらない」から拝借した。ニューヨークに住む著者と、彼女の長年の友人や街角や地下鉄で出会う見知らぬ人との心の触れ合いが、ちょっとした英語を交えて描かれているエッセイ(シリーズで7冊出版されているが、どこから読んでもいい。ちょっと笑えて、切なくなって、ぐっとくる。知らない世界にきっと出合える。今読む本ないんだよね〜と思っている人、連絡ちょうだい!貸すから!)

いけない、ついセールスが入ってしまった。

この本からメッセージを選んだ理由は、私がこのシリーズが大好きだからではない。それも1mmくらいはあるが、著者の岡田光世さんが描くニューヨークとnoteが少し似ているように感じられたからだ。

ニューヨークの地下鉄やカフェ、公園やどこかの通り…あらゆる場所で、岡田さんはそこで初めて会ったニューヨーカーと、時間や空間や心などを分かち合っている。会ったばかりの人と、彼らや家族の人生や身の上話のような、かなり踏み込んだ話をしているのだ。

日本で生身で過ごしていたら信じられないことだが、noteというSNSには岡田さんの見ているニューヨークみたいな側面があると思う。noteでは、その人のこれまでの人生やこれからのプラン、経験や考え方を、知人だけでなく、たまたま通りかかった、会ったことのない人にも共有しているし、そして、その人もまた、その人の気持ちや考えや経験を返してくれたりするから。

そんなわけで(?)、ニューヨークに似たnoteのメッセージとして表示されるフレーズも、人と何かを分かち合うときに使われていたものや、私が普段の生活の中で時折思い出すものを選んだ(後者も含めたのは、私の考え?感覚?も共有したいと思ったからだ)。時折「へ?」というメッセージが出てくるかもしれないが、そんなときは、適宜これに置換してほしい。

Thank you for spending time to read my note, and sharing my story.

いつも感謝読んでくださってありがとう。嬉しいです。

p.s. 最後に私がめちゃくちゃ好きな1節を紹介して終わりたい。

Mitsy, even though you eat squid, I like very much. You’re my best friend. We may be from different countries, but we can still love each other.
ミッツィ、あなたはイカを食べるけれど、それでもあなたがとっても好きなの。私のベストフレンドよ。違う国から来たって、お互いに大好きになれるよね。(「ニューヨークの魔法は終わらない」p.208)

あー、もうかわいい。かわいすぎる。天使(あまりにも終わり方が雑なので、明日この1節が好きな理由を書くかも)。

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