ブランクの後の就職活動
昨日、私の二度目の就職活動が終わった。
履歴書を送り、面接をして、合格の電話をもらうまでの期間は、五日間ほどだった。求人広告を見つけたのも、2月の始めだったはずだから、実質一週間ほどで終わりを告げた。
今回は、自分が二度目の就職活動をする時に気をつけたことを、備忘録程度に残しておこうと思う。
まず前提として、私の病気は『適応障害』である。名前は否定形型うつ病でも、身体性反応障害でもいいらしい。とにかく、その手の精神疾患だ。
一番心配だったのは『体力』
社会復帰において、一番のネックになると思ったのは、体力面の問題だった。前職を辞めてから、半年経っている。8時間働けるか、一番の心配だった。
そこをクリアにしたのは、姉に勧められて始めた『整体通い』である。
姉に勧められたそこは、ただ身体をほぐすだけでなく、筋トレのやり方を教えてくれるコースもつけることができた。姉は「とにかくそこで身体の動かし方を教えてもらってきなさい」と言った。
いやいや、まだ会社を辞めて毎日訳もわからず泣いてる日もある妹に対してそんな酷な、と10月の頃は思ったのだが、結果として、それが正解だった。最低でも、二週間に一度は、汗をかき、筋肉痛になるほど身体を動かすことで、精神的にも安定してきたのである。
深呼吸をすると、新鮮な酸素が体を巡るので安心する。低気圧で身体が重たくなるのは仕方ないことなので、柔軟な筋肉をつけて少しでも和らげることができるようにしよう。
前向きな先生の言葉と一緒に筋トレを始めて、「体力がない、運動神経の悪い自分」という思い込みを少しずつ脱することができるようになっている。
よくネットで「筋肉は裏切らない」というが、あれって本当なんだな、と自分も思い始めている。なによりも、痩せた。
5月の頃の写真の自分の丸さに驚くくらい。(ちなみにアイコンの写真は、7月末の写真のはず。アプリの加工と角度であまり丸さが目立たない。アプリすごい)
整体が絶対いいという訳ではない。ジムでも、自己流でも、なんでも。少し余裕がある時に身体を動かしておくと、ブランクから抜け出す時の自信になる。
自分がもう一度社会に選ばれるか不安
私の場合は、病気を理由に会社から「お前はもう雇えない」と暗に言われて退職している。次の不安は「自分が社会に選ばれるか」というものだった。
そんな時、私が一番ありがたい、と思ったのは、友人や家族からの言葉だった。ありきたりではあるが、「八朔ならできる」と多くの人に言ってもらった。
言ってもらった、というのは、半分くらい言わせた、という意味でもある笑
こう言うことを言って欲しいんだけどな、と待っていても、向こうが言ってくれるとは限らない。「今更そんなこと言うのは恥ずかしい」「自分が言わなくてもわかってるだろう」「そこまで言うほどじゃない」言わない理由はいくらでもある。
でも、言ってもらったほうが『私』にとっては安心に決まっている。
だから「面接の前で不安だから、元気になるようなことを言って欲しい」と思いつく限りの人にお願いした。
そういうお願いをされて「いや、お前は無理だよ」と言うような人はほとんどいない。少なくとも、私の周りには誰もいなかった。みんなとてもポジティブな言葉をかけてくれた。
一番面白かった言葉は「面接の前には白米食べたらいいよ」。ちゃんとその後に、近くにはいないけど、応援してるよ、といった内容が添えられていた。私の友達GJ。
ちなみに、合格がわかった瞬間、温かい声をかけてくれた家族や友達には結果の報告をした。特に親しい人には「あなたのお陰だ」とも言った。
みんなに優しい言葉をかけてもらうのを待つよりも「優しい言葉を言ってほしい!」とこちらから発信してみるのもひとつの手。案外みんな優しい感情をくれる。
自分にしか話せないことがある
これは、私が面接の前に友人から言われた一言だ。
自分にしか話せないことがある。それを話せば、真っ当な面接官はその話を聞かざるを得なくなる。
とその子は言った。
転職サイトの面接でよく聞かれる質問集なんかを見ると、「あなたは我が社に何を与えられますか?」とか入っていて、びっくりしていた。その後だったのでこれはかなり効いた。
自分が何を与えられるかもわからないのに、自分にしかできない話なんてあるのだろうか、と。でも、よく考えれば、私と同じ人生を歩んできた人間なんて誰もいない。私にしか話せないことは、きっとある。
実際の面接ではこのnoteでも書いたが「西日本豪雨災害」での話をした。その話ができる流れに持っていけた。もちろん、それが決め手だったとは思わないが、たしかに、私にしかできない話だったと思う。
自分にしか話せないことがきっとある。面接は、相手に自分の話を聞かせる場だと思って逆に楽しんでしまえ。
とりとめもなく、つらつらと、今回の就職活動について書いた。格言めいたことも書いたが、偉そうなことが言える立場ではない。
私は本当にたまたま運がよかっただけだ。整体だってきっかけは自分ではないし、勇気も他人からもらっている。
だからこれは、未来の自分への備忘録なのだ。また成功体験を忘れた私に対して「お前はたしかに、社会に選ばれたことがあるんだぞ」というメッセージを残しておこう。
そして、もしもこれを読んだ「ブランクのある人」が少しでも私と一緒に勇気を持ってくれたらいい。ほんの少しだけ、それを願っています。
それじゃあ、社会とまた繋がった私。
がんばれ。
お前はもっとできると、教えてください。