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本にときめく夏だから

集英社文庫 ナツイチ
角川文庫 カドフェス
新潮文庫 新潮文庫の100冊

前に懐かしい昔話と一緒に語った、各社の文庫本フェア。
今年はせっかく本の紹介をツイキャスやnoteでしているのだから、これを期に紹介しなくてはもったいない!と思い、準備をしてきました。

準備した本についての概要、フェアの販促品についての紹介、感想などはツイキャスでも配信をします。

7月21日(日)20:00〜

https://twitcasting.tv/c:eureka0202


全て新刊で買うお金はちょっと…と言いつつ、7冊も買ってしまいました笑
まぁ全部読むのでいいです。
できるだけ作品の傾向が偏らないようにーと思いつつ、自分のチョイスなのでしっかり偏っているような気もします。

今回選んだ作品はこちらです。

集英社文庫
島本理生「イノセント」
宮部みゆき「R.P.G.」
吉田修一「作家と1日」

角川文庫
芦沢央「悪いものが来ませんように」
米澤穂信「いまさら翼といわれても」
柚月裕子「蟻の菜園」

新潮文庫
江國香織「号泣する準備はできていた」
ハリエット・アン・ジェイコブズ「ある奴隷少女に起こった出来事」
燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」
湊かなえ「母性」
柚木麻子「本屋さんのダイアナ」

一度、読んだことがある(ような気がする)作品も含めつつ、ミステリー、青春、エッセイ、ノンフィクションと多彩なジャンルを厳選(したつもり)。
本当はまだまだ気になる作品はあったのですが、それは余裕ができてから、と思っております。


かつての八朔の印象では、文庫本カバーで魅せる集英社、メディアミックスいっぱい角川、ちょっとお堅い新潮、という感じだったのですが、今はそんな感じは全く受けませんでした。
出版不況の中でどの出版社でも、メディアミックスは当たり前ですし、文庫本のカバーデザインを変えることもごくごくありふれています。
販促冊子の中で、角川、集英社は「映画化決定作品」が大きくページを割かれているのに対し、新潮文庫は全ての本がほぼ平等。
そのあたりは出版社によるスタンスの違いなのでしょう。

また、夏のフェアだからこそできるのかな、と思ったのは「古典作品」のプッシュ。
漱石、芥川、太宰、賢治、などなど。
このメンツの作品は「一定数読む人必ずいるけど、新刊で購入する人はなかなかいないよね。古本屋にも安価であるし」と考えています。
実際、私が大学生の時は、古本屋で多くの作品を集めました。
うっかりすると本屋の在庫になりかねないそれらの作品を、文庫本フェアでは取り扱うことができます。
例えば、夏休みの宿題でその手の作家を読まなくてはいけない学生たちが、漫画を買おうと本屋に寄ったとしたら。
フェアとして目につく場所にそれらの本が置いてあれば、ついでに、といった感じで買っていってくれる可能性がある。
夏だからこそ、フェアだからこそ、改めて紹介される不朽の名作たち。

旬の作家、出版社が売りたい作品、それらが織り混ざり、本屋の一角を占める夏の文庫本フェア。
通販ではできない演出が、そこにはあると思います。
ぜひお近くの本屋さんへ。
夏は、本にも一目惚れする季節です。


お前はもっとできると、教えてください。