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肩峰下インピンジメント【概要・原因・検査法】

こんにちは!キクティーです!今回は

肩峰下インピンジメント

についてお話していきます!

なんとなく聞いたことがある言葉だと思いますが、しっかりと学習していきましょう!

全部で5章構成になっています。

1.肩峰下インピンジメントの概要
2.肩峰下インピンジメントの原因
3.肩峰下インピンジメントの検査法
4.肩峰下インピンジメントが筋トレで起こりやすい場面
5.肩峰下インピンジメントの予防・改善方法

ボリュームが多いので、今回は1.2.3の解説をしていきます!

ではいってみましょう!

肩峰下インピンジメントの概要

まずは、肩峰下インピンジメントの概要からです。

肩峰下インピンジメントとは、肩峰下スペースの構造物が挟み込まれた状態のことを言います。

肩峰下スペースとは、肩峰と上腕骨頭の間のスペースです。

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腕を上げたときに、この肩峰下スペースが狭くなり、挟み込みが起こりやすいのです。

肩峰下スペースの間には「棘上筋」と「肩峰下滑液包」が存在しています。

そして、慢性的にインピンジメントが起こると、この2つに炎症が起きたり損傷が起きたりするわけですね。

ではなぜ肩峰下インピンジメントが起こるのでしょうか??

■肩峰下インピンジメントの原因

先ほど言った通り、腕を上げた際に肩峰下スペースが狭くなってインピンジメントが起こります。

ではなぜインピンジメントが起こってしまうのでしょう?

原因は複数ありますが、今回は3つに厳選して解説していきます。

1.肩関節後下方の組織が硬い
肩関節の組織の配置は前上方・前下方・後上方・後下方の四つに分けられます。

※関節包とは関節を覆う包のようなもので、内側から液体を出し関節が動いた時の摩擦を軽減しています。

画像の通り、この中でも後下方の組織が硬くなりやすいです。

後下方の組織が硬くなると、上腕骨頭が後下方へ動くスペースがなくなるため、必然的に前上方へ押し出されてしまいます。

上腕骨頭が前上方へ押し出された状態で肩を動かすと、肩峰と上腕骨が接触しやすくなります。

つまり、インピンジメントが起こりやすくなるのです。

また、インピンジメントによる痛みがすでに出ている場合は、腕を上げることを避けます。

上げない状態が続くと、肩関節の後下方の関節包や筋肉が硬くなってしまいます。

前述の通り、後下方が硬くなると上腕骨頭が前上方へ変位するため、さらにインピンジメントが起こりやすくなる。

つまり、負のループに陥るわけですね。。。

こうなると、なかなかループを脱することが難しいっす。。。泣

2.肩甲骨の動きが悪い
肩甲骨の動きは肩関節の動きと密接に関わっています。

というか、一般的に呼ばれている肩関節は「肩甲上腕関節」と呼ばれており、肩甲骨と上腕骨で形成されている関節なので、肩甲骨の動きは肩関節の動きに直接関わるんですよね。

そして、肩甲骨は10方向に動きます。

マジで多いです。笑

詳しくは下記の記事に書いてあります▼

そして、インピンジメントの予防には上方回旋と後傾の動きが大事になります。

スクリーンショット 2020-11-20 23.20.10

この2つの動きは、腕を上げる際に必ず起こります。

これらの動きが少ないとインピンジメントが起こりやすいです。

③ローテーターカフの機能が低下している
ローテーターカフとは「棘上筋」「棘下筋」「肩甲下筋」「小円筋」という4筋のことを言います。

これらの筋肉は四方から上腕骨頭を関節窩に引きつけており、上腕骨頭がどの方向に回転したとしても安定させられるように働いています。

画像3

また、腕を上げる時にもローテーターカフが働くことで、上腕骨頭上方変位を抑制しています。

しかし、ローテーターカフの機能が低下していると、上腕骨頭が上方へ変位してしまい、インピンジメントを引き起こします。

また、三角筋が強く棘上筋が弱い場合も、上腕骨頭の上方変位が引き起こされます。

三角筋棘上筋 フォースカップル

こんな感じで、ローテーターカフはめっちゃ大事です。

■インピンジメントか判断する方法

「なるほど、インピンジメントが何かは理解した。とはいっても、自分がインピンジメントかどうか判断するにはどうしたらいいんだ?」

という疑問が湧くと思います。

なので、自分でインピンジメントかどうか把握するための方法を紹介します。

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