肩甲胸郭関節を極める【解剖学・運動学・筋トレで活躍する場面】
こんにちは!キクティーです!
今回は「肩甲胸郭関節」についてお話していきます。
この順序で体系的に学べるように解説していきます!!
■肩甲胸郭関節の解剖学【骨・靭帯・筋肉】
肩甲胸郭関節は「肩甲骨」と「肋骨(胸郭)」で形成されている関節です。
「胸骨」「胸椎」「肋骨」の3つを合わせて「胸郭」と言います。
肋骨は胸郭の一部であり、肩甲骨と胸郭で構成されている関節とも言えるため「肩甲胸郭関節」という名前がついています。
この関節の特徴として「靭帯や腱がない」ことが挙げられます。
通常の関節は靭帯や腱で保護されていますが、ここの間には筋肉しかありません。
ちなみに間にある筋肉は肩甲下筋、前鋸筋、脊柱起立筋です。
これらの筋の表面は厚みがあり湿っているため、肩甲胸郭関節の動きを滑らかにしてくれます。
また肩甲骨を動かしたときに「コキッ」とか「ゴリッ」みたいな音がなる時は、肩甲骨と胸郭の位置に異常がある可能性があります。
【肩甲胸郭関節の運動に関わる筋肉】
肩甲胸郭の運動に関わる筋肉は、、、めっちゃあります(汗)
一応全部洗い出しときますね。。。
こんな感じ。
多いな。。。
運動学の部分で、実際の運動とともに紐解いていきましょうか。
■肩甲胸郭関節の運動学
肩甲骨の動き&筋肉の働き一覧を図で見ていきます。
このように10方向にも動きます。
まぁ靭帯や腱がないんで、当然っちゃ当然ですね。
肩が屈曲(前に上げる)するときは「上方回旋」「後傾」「外転」「内旋」
肩が外転(横に上げる)するときは「上方回旋」「後傾」「内転」「外旋」
方向に動きます。
ただ厳密には、上げる最初の段階では「後傾」ではなく「前傾」します。
うーん、複雑。笑
全部覚えるのはきついですね。泣
なので
「上方回旋」と「後傾」は腕を上げるときに必ず必要になる。だからめっちゃ大事!!
ということだけ覚えておいてください。
「肩甲上腕リズム」と呼ばれるものがあり、肩を真横に上げる時は上腕骨と肩甲骨が2:1の比率で動くとされています。
※厳密に言うと上げる角度ごとで比率は変わりますが。
例えば180°上げた場合は肩甲胸郭関節が60°、上腕骨が120°動きます。
このときの肩甲骨の動きは「上方回旋」ですね。
このように腕を上げるときに活躍します。
あ、あと知っておくとお得な豆知識ですが、肩甲胸郭関節には関節包、靱帯、腱がなく、筋肉しかないので、 靱帯や関節包に多く分布している位置覚(四肢や体幹の各部位との相対的位置関係を知る感覚) を感知する神経が他の関節に比べると少ないです。
なので「肩甲骨がどの位置にあるのか」「どのように動いているのか」などを感知することが難しいです。
たしかに自分で動かしていても、どの方向に動いているかわかりにくいです。
さらに身体の後ろにあるので、自分で動きの確認をするのも難しいです。
その分位置や動きの感覚がわかるようになれば、パフォーマンスを上げられるかもしれません!!
■肩甲胸郭関節が筋トレで活躍する場面
ではここから、筋トレで活躍する場面を解説していきます。
加えて、動きを改善する方法も詳細に解説します。
ここから先は
¥ 350
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?