見出し画像

肩甲胸郭関節を極める【解剖学・運動学・筋トレで活躍する場面】

こんにちは!キクティーです!

今回は「肩甲胸郭関節」についてお話していきます。

基礎的な解剖学

基礎的な運動学

筋トレで活躍する場面


肩甲胸郭関節の動きを改善する方法

この順序で体系的に学べるように解説していきます!!

■肩甲胸郭関節の解剖学【骨・靭帯・筋肉】

肩甲胸郭関節は「肩甲骨」と「肋骨(胸郭)」で形成されている関節です。

スクリーンショット 2020-11-12 18.47.15

「胸骨」「胸椎」「肋骨」の3つを合わせて「胸郭」と言います。

肋骨は胸郭の一部であり、肩甲骨と胸郭で構成されている関節とも言えるため「肩甲胸郭関節」という名前がついています。

この関節の特徴として「靭帯や腱がない」ことが挙げられます。

通常の関節は靭帯や腱で保護されていますが、ここの間には筋肉しかありません。

ちなみに間にある筋肉は肩甲下筋、前鋸筋、脊柱起立筋です。

スクリーンショット 2020-11-12 18.57.43

これらの筋の表面は厚みがあり湿っているため、肩甲胸郭関節の動きを滑らかにしてくれます。

また肩甲骨を動かしたときに「コキッ」とか「ゴリッ」みたいな音がなる時は、肩甲骨と胸郭の位置に異常がある可能性があります。

【肩甲胸郭関節の運動に関わる筋肉】
肩甲胸郭の運動に関わる筋肉は、、、めっちゃあります(汗)

一応全部洗い出しときますね。。。

挙上:僧帽筋上部線維 ・肩甲挙筋・菱形筋群
下制:小胸筋・僧帽筋下部
内転:僧帽筋中部・菱形筋群
外転:前鋸筋・小胸筋
内旋:前鋸筋中部・小胸筋
外旋:僧帽筋中部・下部、大・小菱形筋
前傾:小胸筋・烏口腕筋・上腕二頭筋短頭
後傾:前鋸筋・僧帽筋下部
上方回旋:前鋸筋下部・僧帽筋
下方回旋:肩甲挙筋・菱形筋群・小胸筋・三角筋中部

こんな感じ。

多いな。。。

運動学の部分で、実際の運動とともに紐解いていきましょうか。

■肩甲胸郭関節の運動学

肩甲骨の動き&筋肉の働き一覧を図で見ていきます。

肩甲骨の運動方向

このように10方向にも動きます。

まぁ靭帯や腱がないんで、当然っちゃ当然ですね。

肩が屈曲(前に上げる)するときは「上方回旋」「後傾」「外転」「内旋」

肩が外転(横に上げる)するときは「上方回旋」「後傾」「内転」「外旋」

方向に動きます。

ただ厳密には、上げる最初の段階では「後傾」ではなく「前傾」します。

うーん、複雑。笑

全部覚えるのはきついですね。泣

なので

「上方回旋」と「後傾」は腕を上げるときに必ず必要になる。だからめっちゃ大事!!

ということだけ覚えておいてください。

「肩甲上腕リズム」と呼ばれるものがあり、肩を真横に上げる時は上腕骨と肩甲骨が2:1の比率で動くとされています。

※厳密に言うと上げる角度ごとで比率は変わりますが。

例えば180°上げた場合は肩甲胸郭関節が60°、上腕骨が120°動きます。

このときの肩甲骨の動きは「上方回旋」ですね。

このように腕を上げるときに活躍します。

あ、あと知っておくとお得な豆知識ですが、肩甲胸郭関節には関節包、靱帯、腱がなく、筋肉しかないので、 靱帯や関節包に多く分布している位置覚(四肢や体幹の各部位との相対的位置関係を知る感覚) を感知する神経が他の関節に比べると少ないです。

なので「肩甲骨がどの位置にあるのか」「どのように動いているのか」などを感知することが難しいです。

たしかに自分で動かしていても、どの方向に動いているかわかりにくいです。

さらに身体の後ろにあるので、自分で動きの確認をするのも難しいです。

その分位置や動きの感覚がわかるようになれば、パフォーマンスを上げられるかもしれません!!

■肩甲胸郭関節が筋トレで活躍する場面

ではここから、筋トレで活躍する場面を解説していきます。

加えて、動きを改善する方法も詳細に解説します。

※この記事は単品で350円ですが、500円(初月は無料)でこのマガジンを購入すると、1ヶ月4〜5本読めるので1本100〜125円です。

ここから先は

1,599字

¥ 350

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?