【エッセイ】平家物語(1000)
高校生の時、暗誦した平家物語冒頭。
今でも1行目なら淀みなく言える。
2行目から怪しくなる。
3行目からうろ覚えだ。
4行目は完全に忘れていた。
これを機に覚え直した。
現代日本の平家物語といえば、昨年話題になったジャニーズとBIGMOTOR。両社ともそこそこの大学を出た平家物語冒頭ぐらいは教養として知っている社員がいて働いていただろうに。それを忘れてしまっていたのだろうか。権力が一極集中するとブレーキ機能が麻痺するのだろう。前々職のスペースブラック企業と同じだ。
人は知っていることとやっていることが違う生き物とはいえ、この二社の事件は酷すぎた。平氏のように調子に乗り過ぎたのかもしれない。
タイトルが対比の関係にある源氏物語が源頼朝を祖とする鎌倉幕府創設のノンフィクションではなく、大官能小説であるのが面白い。エロも千年の時を経れば、お茶の水女子大学の女子ばかりの講堂において、セクハラだの何だのというクソくだらない表面的な批判を受けず平然と講義されるほどの芸術として認められて古典になるってのが実にすばらしい。
変態素人作家としては実に大きな希望である。ちなみに私が初めて完成させた小説は合計約11万文字の三部作官能小説。どこにも発表していないが、そのうちの第一部をフランス書院の官能小説大賞に応募して落選。いつかKindleにしたいと思っているがデータが壊れたPCの中に閉じ込められている。復旧できるかもしれないが金が掛かる。書き直せないことはないがめんどくさい。それにKindleは必ず実弟が買ってくれるから読まれるのが恥ずかしい。これが一番デカい要因だ。書きかけの恋愛小説も弟に読まれると思うとどうしても性癖がバレたくないという気持ちが働きブレーキがかかってしまう。弟にKindleをしていることが知られてしまって後悔する瞬間である。家族にはKindle出版を内緒にしていたのに牧師が親父にばらしやがった。牧師とKindle宣伝用のTwitterで繋がっていたことが災いしたのである。
顔も知らない誰かに性癖を知られるのは何ともないが身内には知られたくない。不思議なものだ。
それにしても斉藤知事批判のつぶやきにひとつしかスキがつかなてないのが謎である(20241205 17:30現在)。