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風刺【エッセイ】七〇〇字

テレビドラマ「相棒」は風刺が効いていて面白い。今週から始まったシーズン22でもいきなり旧統一教会を彷彿とさせるカルト宗教の問題をピックアップしており、さすがだなと思った。

今日も性懲りもなく低俗なヤフーニュースを眺めていると、加工とメイクと強い光と半分見せる乳房で人気を取りSNSのフォロワーが何百万人のグラドルとかいう女の子が野球選手と真剣交際とか言うクソどうでもいい記事を見ていると(見んなよ)、その子が妊娠しているらしく「授かり婚の可能性」というようなことが記載されていた。授かり婚?できちゃった婚のことだろうか?

随分前の相棒で権力組織の隠蔽がテーマの時に右京さんが小野田官房長と食事中、煮立った小鍋に蓋をしながら放ったセリフが印象的だ。

「こうやってフツフツと湧き出るものに蓋をすると吹きこぼれます」

というようなことを言っていたのである。

ジャニーズ問題は蓋をしまくったことによって吹きこぼれたのである。あれはジャニーが生きていた生きていなかったは関係ない。あまりにも強い力で蓋を押さえつけていたので吹きこぼれるのに時間がかかっただけの話である。

婚姻関係になる前にこどもができてしまうことを「授かり婚」だとかいう言葉に変えてあたかもめでたいことのように許容するのは社会全体でモラルの規範に蓋をするようなものである。それは必ず吹きこぼれる。

いや、すでに吹きこぼれているだろう。凄惨な虐待死、東横キッズ、クソみたいな親に育てられることによって量産されている半グレどもなど。

その責任は誰に問えるのだろうか?内閣総理大臣だろうか?いや違う。モラルの低いクソカスどもの群衆が全員で取ればいい。仮面を被った連中が。

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