布団

今の場所に引っ越して早くも一年経った。
18歳で始めた一人暮らしも気付けば11年
初めて県外の地となる
今までの引っ越しは県外に出ることなく
生まれ育った県の市内の中で済んでいたが
26歳の時から県外行きたい欲があって
理由は
・一回また私を知らない場所で気持ちリセットしたい
・違う景色見るの楽しそう
こういった漠然な理由である。
ただタイミング無かったので出来ずにいたが
去年3月引っ越しのタイミング来て新しい住処探していた所
隣県に住んでも職場まで20分に着くと知った瞬間

じゃあ行こうかな!!

我ながら行動早い
そこから物件探し~契約までとんとん進み
今の場所に来れた。
隣県だけど立派な県外
景色も違うし名所も違う
一年住んでストレス無くここに居たい気持ちも変わらないから
多分何かが起きない限り住み続けると思う。
あと引っ越しもうやりたくなくて(笑)
準備疲れるし荷解き大変だし終わったら終わったで住所変更手続き
めんどくさいし・・慣れてるからササっと出来るけど
同じく何かが起きない限り引っ越しは「もういいや」と思ってる。
その何回もやった引っ越しで買い替えず18歳の頃から使ってるのが
実家から持って来た「布団」である。
          ◎
実家から引っ越す時色々家具・家電持って来た
新しく買い足した物もあるが
ある程度は使わなくなった物である
お父さんが自分の部屋で使っていた19インチのテレビ
買い替えたいと思っていた古い電子レンジやガスコンロ
私が使っていた食器・・などなど補える物は持って行った。
11年の間に大半は壊れたりして新しくしたが
幼少期から使ってる掛け布団・毛布は捨てずにある。
敷布団は薄くなり腰痛になってマットレスにしたけど、これは変えようとは
思ったこと無い。

布団から感じる実家の匂いが好きだからだ

これは人それぞれだと思うんだけど実家の匂いってあるじゃん
自分しか分からない実家の匂い
これがね落ち着くんよ
あと思い出すんだよね、お母さんとお姉ちゃんと3人で寝てた幼少期
中学生になるとお母さんが自分の部屋で寝るようになり
お姉ちゃんと2人っきりになって
ダラダラ喋っていると、隣の部屋のお父さんが

おいうるせえぞ もう寝ろ

ドア開けて目シパシパしながら怒る
たまに喧嘩してたしねそりゃうるさいわ。
そのお姉ちゃんが高校の時実家出て遂に1人部屋になったらのびのび寝れるようになった。楽しかった。
その間も使っていたのが今の布団である
寂しくなった時布団の匂い嗅ぐと、その思い出が蘇って
ああ1人じゃないんだなと思えて元気出る
ずっと和室だったのにお母さんの思い付きで壁リフォームして
茶室?みたいに変わったのも良い思い出
だけどさ自分は使ってて知らなかったんだけど
どうやら他の人からしたらこの布団は「重い」らしい
           ◎

重い?

そんな事感じたことも無かった私は思わず聞き返した
友達が言うにはずっしりとした重さらしい
慣れ過ぎてるから分からなかった
多分なんだけど寒い地域だと部屋も寒いから重い布団使うんじゃないかな
寒い空気入らない仕様な気する
こっちで売ってる掛け布団羽毛布団ばかりで軽いよな
友達も羽毛布団だから最初重くてびっくりしたらしい
確かにもう寒くはないし軽くても良いかな~と思いつつ
変えなくていいやの気持ちが強いのでこのまま続ける。
ちなみにお母さんにこの話したら

えっ!?まだあれ使ってるの!?何年使ってるん!?
暖かいから軽めにしなよ!!

笑いながらツッコミ
すんませんね笑 落ち着くんで許してください。

それではまた次回





#創作大賞2024 #エッセイ部門

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