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満を持す腹の話・2

 今回は上記の続きです。

 前回の診察のあと、今度こそとMRI受けてきたんですけど、MRI初めて受けたんですけど、その……出来れば人生で二度と受けたくないですね……。宇宙船の中で爆音の拷問を受けているみたいな……なんだあれは……。
 しかも造影剤を注入された途端、該当箇所は炭酸入れたみたいになるし、背中はカーーーーーーーーーーーーーーーーーーッと熱くなって暴力的な衝動に駆られる!! 何あれは!! 「機材はとんでもない値段!」という冷静なわたしが生きていなければ先手必勝とばかりにめっちゃ手足が出ていた! なんだあれは!!
 疲労困憊でMRI室から出たもんで、室内スリッパで出ていってしまいました。多分人生で初めて自分の靴を忘れた。それくらいメタモンみたいにぐしゃぐしゃになってました。何あれ(何度でも言う)。

 そんな苦労をさてお、きたくはないが! 結果! ガンやその他の所見は現在見当たらず、多発性筋腫のみということになりました〜〜!! わ〜〜三つって言われてたのに……なんかもっといっぱい影あるなこの画像……どうして……。
「例えばこの大きな筋腫を取ったとして、その次、更に次と大きくなってその都度手術、というわけにはちょっとねえ……」
 そうですね……。「私が死んでも代わりはいるもの……」って言われても困るんですよね……。
 実際問題一番大きな筋腫は四年で倍増したわけで、二番目三番目も今が一番目の発見時と同じくらいの大きさなので同じ年数で倍増する可能性は捨てられないんですよ。そうなると四年後にまた同じことをするのか、という。現実的ではない。

 とにかく、わたしの場合目立った症状が膀胱機能くらいなので、それにピントを合わせてひとまずホルモン療法をしてみることになりました。
「まず三ヶ月様子を見てみましょう。これで膀胱の調子が改善されるのであれば手術はしなくていいと思います」
 ここであれですが、前回の担当医と別の方で、前回は手術肯定派っぽかったんですが今回は手術を避ける派なのかなってちょっと思うなど。しかしまあ、とりあえず今は話を聞くターン。
「この薬は上限半年ですので、もし治療を続けるのであればのちのち別の薬に切り替えて、う〜ん、あとは十年以上投薬治療が続く形ですね

 じゅうねんいじょう!!?!? 閉経まで!?!?!?
 え、え〜〜〜〜ちょっと待って〜〜〜〜〜〜確かに閉経までって考えたら今のわたしの年齢からすれば十年以上は平均的にかかると思うけど十年以上〜〜〜〜〜!???!?!?!?

 周りにピル飲んで整えているひとそれなりにいるので話は聞いてましたが、ホルモン療法でとめてるひとは数年はともかく十年単位とかいなくてよくわからんっていうかちょっとやっぱ年齢的に早いんだよな……閉経まで長い……。

 混乱のままに処方箋もらって出てきたんですけど、いややっぱ十年以上投薬って長いな……。ちょっとググってみたら休薬期間を挟んだりするみたいだけどでも十年……。なんでもないなら気にしないけど、ただでさえ内科でずっと投薬治療してるのあるんで……その……重複で困る……懐無限大じゃないんで……!(それはそう)
 若年層はホルモン療法で筋腫を小さくしてから手術する選択肢があると知って、前回の担当医に言われたのは正にそれだったのだな、という気持ち。むしろ今回の担当医には熟年層向けの解説をされたんだな。軸はどっちや。

 自宅で家族に話をしたらうんざりしていました。当然の反応。
「なんかそこまでなら逆に全摘していいんやないかって気になってきてて」
「それはわたしでも思うな……」
全摘さえすれば第二第三の綾波レイは出てこないからな
「もうなんもないもんな」
 爆弾抱えるより根刮ぎ浚ってしまいたい……(ピンキリの女)。思わず友人にもぐだぐだぶつけてたんですけど「わたしも全摘一択だな」と言われて頷き〜〜。現在妊娠出産の未来2%もないと思うから取った方が早え。卵巣を残しさえすればホルモンバランス崩れて更年期障害起こしたりとかしないみたいなんで、まあとにかく今回の投薬してみてから相談してみたいと思います。

 ていうか! 副作用で更年期障害みたいなの起こるって言われてるのがもう怖い! わたしは副作用起こしまくる女!!(悲哀)
 実は先日乳ガンの治療中のひとと会う機会がありまして、「今ホルモン治療してるんだけど、それから具合が悪くて……」としおしおしていて……ああなる!!!!!
 うお〜嫌だ! 具合が悪いのも太るのも嫌だ! 神はいない!!!!

 そんなわけで長い戦いのゴングが幕を開けたのでした……。次は初夏に最初の投薬状況報告に行ってきますが、のたうち回ったらそれ以前に突撃隣の大病院です。チェケラ!

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