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簿記3級CBT方式試験合格体験談

 簿記3級のCBT(Computer Based Testing)方式での試験、通称ネット試験と呼ばれるものを受験し、合格してきました。

 他に勉強するべきことがあり、あまり時間はかけられないので、「1ヶ月」と期間を定めて、期限内に合格をしました。短期合格したい人は少なくないと思い、そのノウハウを共有しておくべく、記事を作成しました。1日あたりの学習時間や、土日に集中して取り組む時間さえあれば、2-3週間といったより短期間での合格も可能だと思います)。

はじめに:なぜ日商簿記3級の勉強をしたの?

 私が言うには、下記が簿記3級を学ぶメリットです。

1.会社の健康状態を算数で(それなりに※理由後述)理解できるようになる
2.経営者との会話、事業のPLを任された際、最低限必要の知識を得られる

 簿記3級で扱う財務諸表には「損益計算書(PL)」、「貸借対照表(BS)」があります。これらを理解すると、会社を算数で考えることが可能になります。

 PLを見ると、「会社の収益(売上)」がいくらで、「費用(支払家賃、通信費、法人税などの経費)」がいくらで、差し引くと、どれだけの「損益(利益や損失)」が発生しているのか?を把握できます。
 BSを見ると、「企業が事業を営む為の元手(資産/負債/純資産)」の状況はどうなっているのか?を数字で把握できます。

 健康診断では、血液を採取し、結果では、さまざまな値によって、AとかBとかといった示唆が提供されます。企業も算数で見ることで様々なケースで示唆が得られます。
 具体的には、個人で企業に投資判断をする際、新卒で入社する会社を選ぶ際、算数という軸があれば、国語だけが軸の場合よりも、多角的に見ることができ、さまざまな気づきが得られるでしょう。

 最後に「会社の健康状態を算数で(それなりに※理由後述)理解できるようになる」と書いた理由を補足しておきます。
 簿記3級は個人商店や小規模会社での商業簿記を学習のターゲットとしています。中小企業での会計、工業簿記、連結決算をカバーする2級を学習することで、世界はさらに広がるんだろうなと思います。

私の事前知識:ほとんどなく、本を何冊か読んだ程度

本試験学習前の知識状況を共有します。

・会計に関する本を何冊か読んだ
・決算書や説明資料を趣味的に眺めていた
・小規模な部署(10名程度)の年間予算の策定(各勘定科目ごとの収益と費用の予算計上)とその執行

以上から、資格としての簿記そのものの学習はほとんど0からのスタートでした。これから勉強したい方は、あんまり難しいものと思わない方が良いと思います。また後述する学習方法の肝はYoutube動画の視聴です。学習環境が本か高額な予備校だけだった世界からは隔世の感があります。

本題:勉強方法

学習方法1枚まとめ:ルーティン化して継続し、試験前は問題をときまくれ!

学習方法は以上の図にまとめたとおりです。

[試験の追い込み期間前2-3週間程度]
ひたすら「動画+教科書+問題集(2日目以降は復習の意味で前日の動画を流す)」を1日の学習範囲分進捗させ続けました。たぬ吉先生という方の動画を使いましたが、クオリティが非常に高いです。音質も良く倍速でも頭に入ってきます。よって、教科書は不要でも良いかもしれません(私自身、時間がもったいないので、途中から本当にサラッとだけ読むようにしました。)

[試験前1週間の追い込み期間]
追い込みの1週間ですが、問題集の3週目以降は、前の周回時に間違えたものだけを解くのであっという間です。3週目は、3時間程度で、4週目は1~2時間程度で終わり楽でした。
模擬試験は、PCで受験することで、CBTに備えることができます。擬似的に作った試験環境を各自のPCに再現できます。TACの市販の問題集で1回、模擬試験集で6回受験できます。環境に慣れることのごうが大事なので、両方購入して万全を期してください。

使った学習教材

教科書:みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第9版

問題集:みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商3級 商業簿記 第9版

模擬試験:合格するための本試験問題集 日商簿記3級 2021年AW(秋冬)対策

動画:公認会計士たぬ吉の資格塾

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも参考になりましたら幸いです!

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