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ナンパ商材を買おうか迷っている人へ

長くなってしまったので、結論を冒頭に書いておこうと思う。

「買うなら、ものすごく惨めな気持ちになることも見越して買うといいかもしれません。」


この記事を書こうと思ったきっかけ

昨日Twitterでおかずを探していた時のこと。そもそもおかずにならないというか、なんというかこうむりやり自家発電するというような感覚があった。でも、昔なら絶対興奮していたであろう素材(J〇とか美人とか)を見つけても、あんまり気が乗らない。興奮や快楽のためにというよりは、果てた後の脱力感が欲しいためにするような感じだった。おかずあさりの時、昔の自分がフォローしまくっていたナンパ師やモテTIPSを紹介するアカウントを見かけた。「ああ、、、こういうのは、童貞とか女性コンプレックスを持っている人をターゲットにした『ビジネス』だったんだな、、、(もちろん一側面だけど)」と思った。

彼らは、外見を磨くコツ、話し方やアポでの店選びのポイントを140字以内にまとめて発信している。もっと直接的な人だと、どういうステータスの人とこんなことをした、と行為中の動画(ハメ撮り)や体験記を載せている。当時は、「うらやましい!!!」とか「俺だって、、、!」みたいなことをおもいながら自家発電していた。悔しさと羨望で、息子を握る手にも力が入った。彼らのつぶやく理論とその検証結果(のように見えるもの)に感動し、商材をたくさん買った。ミイラ取りがミイラになっている例も多く見かけたし、そういう人達からも学んだことがある。「自分も昔は商材を買っていましたが、自分だけの方法論を確立したので紹介します!すでにn人に実践してもらっていて、m件の結果報告を聞いています!」というような文章を見て、「よし次の商材をこそは、、、」と思って買った。僕はカモなんじゃないかと葛藤を抱えながらも、商材を買うしかできなかった。(カモだと思ってまちがいない)


コンプレックスは現実を見失わせる

自分がそうだったからよくわかるが、異性関係に過剰な期待を寄せている間はその実態、つまり実際の異性関係をよくわかっていない。理想(の解像度)が高くなりすぎて、現実がかえってぼやけてしまうような感じだろうか。漫画BLEACHの藍染惣右介は「憧れは理解から最も遠い感情だよ」と言う。

「実際の異性関係」というのは各個人によって完全に異なる。異性関係が人間関係の一つであるため、その様相も感じ方も人それぞれ。言ってしまえば当たり前なのだが、とにかく女の子に受容されたい気持ちが強すぎると、そのことが分からない。し、お金儲けにもならないからみんなあまり言いたがらない(と邪推している)。

自分の場合、女の子とちゃんと付き合ってみて、自分が女の子という存在をどう思っているのかを体感的に知ることができた。もちろん、それで終わりというものではなく、これからも変容していくだろう。そういった点を含めて、この実態を言語化することは極めて難しい。単純に、きわめて個人的なことだからこんなところに詳細を書き記せないし、文章表現の技術的に難しいという理由もある。


書き記せない実態に挑戦

ちなみに、少しでも実態を書くとすれば、僕は商材を買ってモテるようになったタイプではない。商材購入から数年たつが、即や準即を経験したこともない。ツイッターをはじめ、SNSでオフパコできたこともない。交通費やリサーチ代も含めると、延べ60万くらい使っている気がするが、経験人数はこれまで2人だ。今付き合っている女の子も、別に一目ぼれしたカフェ店員を口説き落とした、とかそんなのでもない。(そういう子にはフラれた。)デートした子は20人いくかいかないか、というレベル。正直別に商材を買わなくてもできたんじゃ?と思わないだろうか。僕は買ってなくてもできたと思う。商材を買って読み漁り、仕事終わりも休日も地蔵しに毎日往復2時間2000円もかけて街まで出ていた。はっきり書いておきたいのだが、その金と時間と労力で余計に惨めな気持ちになったと言わざるを得ない。このバックグラウンドを踏まえると、自分で書いてても面白いくらい「経験人数2人」には哀愁が漂っている。その2人とも素敵な女性だったので、「経験人数」と表現し、まるでトロフィーのように自分の手柄やモノ扱いすることに抵抗は覚えるけど。とにかく、冒頭の結論はこの実体験からきている。

「商材を買ってワクワクし、実践して惨めになる。」

この一文がこの数年の実践を通しての感想だろうか。みじめな気持ちも、報われればまだよかったのかもしれないが、女性をモノ扱いしている気持ちにもなってきて、挫折してしまった。断っておきたいのが、経験人数を追い求めている方々を批判したいのではなく、あくまで僕はそう感じただけだということ。もちろん、多少いい思いもしたはしたけど、商材がなくてもできてたと思えるレベルだ。

蛇足になるが、結果を出している方々も惨めな思いをされていることは、商材を購入するなどして界隈をのぞいていてわかった。結局自分の欲求に向き合うことは、本質的に惨めさを含んでいるのかもしれない。


偉そうな文体の裏側

どうだろう。これまでの書きぶりのところ、まるで経験人数200人くらいは大きく超えたような人間の文章に見えたかもしれない。こういう「買ってみて実践してみて思ってたのとは違いました。」という話は見たことがなかったので、供養もかねて書き記したかった。でもみんな書かないだけで、割と大多数がこうなのではないだろうか。見えている情報だけがすべてじゃないだろう。 願わくば、200人くらい経験した後で「カモられるのはやめろ!」みたいなシンプルなことを書きたかったが、挫折してしまったので仕方がない。ナンパ師の皆さんからすれば、だから非モテなんだとか、PDCAサイクルをもっと回せ、ということになるのだろう。しかし、言わせてもらえれば、そういうご指摘は自分のビジネスを守るためなのではないかと疑ってしまう。それに、別にもう自分を非モテだとは思わない。もちろん、モテ男とも思えないが。

自分にとってセックスすることは、昔の自分が思い描いていたほど大事じゃなかったのかもしれない。ナンパ師の皆さんやモテ講師の人たちを見るとどうしてそこまでできるようになるかわからない、というのが正直な感想だ。みんなあんまり言わないが、この際ついでに書くと「ハメ撮り」も異常な行為だと思う。そういうプレイだとしてもちょっと怪しい。自家発電しておいてなんだが、女性がかわいそうで僕には打診さえできない。

動画内で「え~恥ずかしい、、、」などとはにかむ女の子が、実際はその恥じらいの裏で、「断って嫌われたらどうしよう。嫌われたくない。でも本当は怖い、撮られたくない」などと、ある種脅迫されているような立場にたたされているのでは?と考えてしまう。そういう理由もあって、昨日は特に自家発電がはかどらなかった。もちろん、ここでもまた「アルファはそんなこと気にしねぇ」というご指摘が想像できるが、こんなところでアルファを発揮したくはない。節度あるアルファでありたいものだ。


商材を買うべきか?

商材を買ったことが悪いことだったとは思わないし、思えない。あえて言うなら、思いたくない。悪い事認定してしまうと、過去の自分の精いっぱいの頑張りを「無駄なことだった」と一蹴することになりそうだ。

まぁ実際、客観的にみれば無駄だったのだろうが、よく頑張ったなと自分だけでも言ってやらねば誰も言ってはくれない。当時の自分にとっては必要だったと理解している。だからもしこれを読んでくれた方が、商材を買おうかどうか迷っているなら、買ってもいいし買わないでもいい。買ってみてわかることもあるし、買わずにわかることもある。ただ一つ、あくまで個人的な意見として、僕のような非モテを対象にしたビジネスが、ビジネスと語られることなくネット上にはびこっているという視点をもっても損はないと思う。商材を買うことで、ハーレムを構築できるかもしれないし、できないかもしれない。逆に、買わなくても実現できるかもしれない。コンプレックスはつらいものだ。自分も別に解消できたわけじゃない。けど、昔より多少視野が広くなったので、その感想を共有しておきたかった。


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ここまで読んで下さり、ありがとうございます。

それだけ、悩んでいらっしゃるということだと思います。よければこの記事の感想やその他聞いてみたいことなどがあれがコメントをいただきたいです。リクエストやご質問を頂ければ、もちろん優先的に書きます。
また、自分のように商材を買おうか迷っていた方に、一人でも多く記事を読んでいただきたいので、共有してもらえると嬉しいです。

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