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【脚が変形した話⑨】今までありがとう脚、手術当日の朝

このお話は人口股関節の置換手術を受けることにした、ある患者のお話です

手術前の説明が終わり相部屋の病室で夕食。
「病院食はまずい」という話もありますが、特にそういうことは感じませんでした。濃い味や油が苦手なのだからかもしれません。案外美味いじゃないかと手術前の絶食の最後の晩餐をいただきました。感謝。

メールチェックしていると知人からライターの仕事が1件舞い込み、どうしようかと思いましたが病室でもできそうな作業で術後のモチベーションにもなるかなと思い了承。

病棟の夜は早いです。夕方の6時に夕食の配膳、夜7時には食事と後片づけが終わると就寝の用意やテレビ、読書等まったりとした時間が流れます。
夜9時には消灯、早い方はもう寝てしまいます。

自分が整形外科で入院したせいなのかもしれませんが、病棟の夜は案外明るいです。怖い話に出てくるような暗い病棟では、夜中にリハビリ兼ねてお手洗いに行く方が転んだりする元になるのであんなに暗くなることはまずありえないw
と、お手洗いに行きながら松葉杖をつく私。
あなたにも随分世話になったね。
体を支えてもらっていたおかげで骨のヒビが治ってきているのか神経を刺すような鋭い痛みは随分と楽になりました。
このまま、痛むたびに杖をついていれば自分の骨でもうしばらくいることも可能ですが、これから冬になれば更に痛む機会が増え、接客の仕事にはなりません。しかも助かった半面、使わなかったということなので脚の筋力がかなり落ちていました。
でも本当に助かったよ、感謝。
骨も神経も今まで無理をさせてごめんね、ありがとう。


次の日の朝は術前の絶食中なので飲み物も飲めません。
いよいよかあ、とゆっくり過ごしていると看護師さんから個室へ移動しますと伝えられ。組んだ配線を直し、ベッドに荷物を移動させて個室へ引っ越し。冷蔵庫もすぐ近くでありがたい。
「レンタルの病衣と前開きの肌着、ここに置いておきますね」
購入したとしても今後使う機会が無い前開きの肌着、レンタルできるのはありがたいなあ。

手術は昼からの予定ですが、着替えたり血圧やそのほか測定があったり個室利用の書類にサインをしたり結構忙しい。
でもそんな中、手術を担当する先生が顔を見に来てくれたり、これからお世話になるリハビリ担当の方が挨拶に来るなど、わちゃっとして俄然やる気が出て来ました。ありがとうございます、頑張ります。

手術後に使いやすいようにいろいろ周辺を整え、いざ車椅子で手術室へ。
手術室前には家族が来ており、いよいよ始まるのだなという感。
ドアが開くと麻酔担当の先生やいろんな方に励ましてもらいました。
しかも執刀の補佐の先生が同じ出身地の方で、一気に和やかにw

直前の血圧測定も終わり、いよいよ手術室へ。
「人口股関節の置換手術で使う道具はほぼ大工道具」と親戚の看護師が言っていましたが、気を使ってか見えにくい位置に道具が用意されていました。先生たちに全てをお任せしているので、気分はまな板の上の魚。
煮るなり焼くなり、どうぞ宜しくお願いします!

次回【脚が変形した話⑩ 手術は無事に終了、しかし意外な曲者が!頑張れ心臓 に続く

#医療note #人口股関節 #入院 #整形外科

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