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【脚が変形した話③】歳の功の助言、セカンドオピニオンの策
このお話は膝関節変形症と股関節変形症をダブルでやってしまった人間の現在進行形のお話です
いつもコーヒー屋で会う常連の年配男性2人組、仮に弥次さん喜多さんとしましょう。
弥次さん
「(私の歩き方を見て)どしたの、えらいこっちゃじゃん」
私
「はあ、実は…(膝と股関節の変形について説明)」
そう、つい最近までは普通に歩いていたのです。
春の天気の気圧差もありますがここのところの痛みが激しく、もう普通に歩くことはできなくなっていました。
隣で話を聞いていた喜多さん、実はこの方いろいろ大病をなさったことがある方で、
喜多さん
「そっか、大変だったね。でも、その先生の診察受ける前にもう次の病院を探したほうがいいよ」
私
「セカンドオピニオンを?まだレントゲンとMRIの結果聞いてないのに?」
喜多さん
「うん、こういうのは先回りしたほうがいいよ。待ってる間に進行するから。」
喜多さんは前立腺がんを患ったことがあります。1件目のA病院では「まだ初期だから」と診察されたそうですが、
「なんか嫌な予感がしてん。で、申し訳ないけど『家内が心配症でえらい心配するから念のため違う病院の診断も受けていいですか?』って嘘をついてん」
と、同居する家族を理由にして紹介状を書いてもらったそう。
「わしはそうやったけど、『家内が車運転できないからバス移動になるんですわ、B病院なら直通バスがあるからそこへ紹介状を書いてくれませんか?』と、同じような時期に同じ病気になった知人も家族を理由に紹介状書いてもらってたわ」
なるほど、診断受けたばかりの頭は考えることがぐるぐるして紹介状をもらいづらくなるかもしれませんが、同居家族を理由にするという奥の手があるのか…さすが歳の功…。
ちなみに喜多さんはセカンドオピニオンを受けた先で、
「その大きさくらいでよかった、それ以上大きくなってたらこの治療はできませんでした」と、最新型の埋め込み式の放射線治療を受けることができて完治し今はこの通り元気にしています。
一方、そことは違うC病院へ行った知人の方はホルモン剤の影響で数値が下がったそうですが結局手術を行い、その後亡くなってしまいました。
喜多さん
「一時数値が下がって嬉しかったんやろうけど、答え待ってたら遅くなることもあるから、早いうちにいろいろ見とき」
うん、ありがとう喜多さん。
弥次さんも話を振ってくれてありがとうね。
大きな手術になる可能性があるから今のうちから言い訳を考えておかねば。
【脚が変形した話④】言い出す前に転院決定、現れたのは陽キャな先生 に続く
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