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プランBのパラレル

少し前に書いたけど6月は沖縄旅から始まる予定だった。

実はすでに、旅のいきさつから始まる「沖縄シンクロ旅日記」の下書きも書きはじめていた。

先週、青森に滞在中に、沖縄で再会予定の仲間からメッセージがあった。「台風接近で離島でのツアーがキャンセルになったので沖縄には行かないことになった」と。
それでも本島はまだ大丈夫だろうと思っていたけれど、今日のこの時点で天候不良による振替、払い戻しの受付が始まっている…

仲間からメッセージが来たのは24日夜。その24日朝、わたしは青森市郊外にある石神神社へ、友人の運転するクルマで目指していた。

石神神社には人面のような巨石があって、その左目の石が久高島にある…という情報を青森旅直前にチャネラーえこちゃんからきいていたのだった。そして青森旅の後に沖縄に行くからなんだかシンクロする!と行ってみることにしたのだった。

青森市内に住む友人も知らなかった石神神社は冬期通行止めの道を行った先にあるようだった。道の入口にはクルマ一台分だけ通れるようにしたゲートがあり、5/30まで通行止めと案内があった。

「あと一週間ばかり遅ければ行けたのに、残念だね」とクルマを運転する友人。すぐ横を関係車両らしきクルマがゲートを通り抜けていったのに。「わたしなら後つけて行くけどなぁ」行きたい気持ちはありつつも、なんとなく口に出せなかった。同乗しているもう一人の友人も「今日は行く日じゃないんだねぇ」と言い出して、ちっとも行く流れが感じられなかったからだ。
少し残念だったけれど、それに従うことにした。そういえば道中ずっと目印になっていて、その前日から気になっていた環状列石(ストーンサークル)のある縄文遺跡「小牧野遺跡」が近いことを思い出して、急きょそこに行くプランに変更したのだ。

林道の奥まったところにある石神神社はネットの写真で見る限り陰影ある雰囲気で、知られざる神社のようだった。
対して小牧野遺跡は高台にあり、世界遺産サイトのひとつ。展望スポットは青森湾も見えるひらけた場所、吹く風が気持ちよく、のんびりできた。この日の流れや気持ち的には、石神神社でなくて、この場所に行き着くのがちょうどよかった。これも、わたしたちがそのとき、ぴったりとフローに乗っていたから、と思っている。

写真ではわかりにくいけど向こうの山の手前に海が見えた


とはいえ、どこか「今回、石神神社に行けなかったということはもしかしたら久高島にも行けないかもしれない」そんな風にも感じていたその日の晩、前述の仲間から台風接近による沖縄旅キャンセルの連絡が入ったのだ。そして台風の勢いは今のところ、わたしが飛行機に乗る6月1日が大きそうだ。


石神神社に行けなかったから久高島も行けない、なんて意味付けはほんとうは意味がないし、要らないものだ。
じゃあ、あのとき神社に行けていたら、久高に行けたのか?それさえもわからない。

とりあえず今のわたしは沖縄旅に行かないプランBのパラレルを選びつつある。そこで出会える世界も楽しみにしている。

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