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妊娠出産を経て不感症・性的興奮障害になるまで③

出産後女性は誰しも育児に夢中になり、周囲のことに無関心となることがある。
もちろんそうならない女性もいるだろうから”誰しも”という言葉は不適格かもしれない。
けれど特に最初の子供を産んだあとは慣れない育児に必死になるだろうし、現に私がそうだった。
また姉や友人たちも同様で、周囲を気に掛ける余裕のあるような人が皆無だったと思う。

ただその無関心さがどこに向けられるかは人によって大きく異なり、家事であったり友人関係であったり、また家族であったりなどそれぞれだと思う。

そして私の対象は「夫」であった。

夫への無関心さは一時的なもの?

私はこの夫への無関心さは一時的なものだと考えていた。

赤ちゃんの世話は忙しく、また私の仕事復帰のための保育園準備なども並行して行う必要があった。

その辺りではまだ夫も育児をサポートしてくれていたので、夫に構う余裕がなくても夫婦二人三脚で全く問題ない生活だったと、今考えてもそう思う。
夫に興味がなくてもあの忙しさの中ではお互い気にならなかった。

私が無事仕事に復帰し、子供も保育園にすぐ慣れてくれたおかげでなんとなく生活のペースを取り戻すことができてきた頃だった。

子供はまだ乳飲み子で母乳とミルクの混合ではあったものの、まだ生理がきていなかった時期、生活に余裕ができた夫が私を誘ってきた。

隣に赤ちゃんが眠っており、私は仕事と家事育児で疲れ切っていたこともあったため、全くその気にはなれず誘いをやんわりと断った。

それでも構わず夫は手を伸ばしてきた。

その時の私の中に走った「不快感」は一体なんだったのだろう。

なんだかゾゾっとまさしく「生理的に無理」というやつだった。

夫への関心が戻るどころか、私は不快感を感じてしまったのだ。
この違和感を夫へ悟られないように必死で堪え、やんわりと改めて断りその日は眠りについた。

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