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乃木坂46「錆びたコンパス」とアンダーライブ2021の感想

2021年5月25日。
27thアンダー楽曲「錆びたコンパス」公開。
翌2021年5月26日にはアンダーライブ2021開催。
卒業予定の伊藤純奈さんと渡辺みり愛さんのラストライブでもありました。
今回はこの二つについて書こうと思います。

名曲誕生「錆びたコンパス」

「錆びたコンパス」は乃木坂46にとって久しぶりの文句無しの名曲だと思いました。
シングル曲を見れば「Route 246」「僕は僕を好きになる」「ごめんねFingers crossed」。1ストライク、ファウルボール、空振り三振。
それぞれ当該記事で酷評しております。どこまで迷走するつもりでしょうか。最後はスポーツカーを使ったスピード感のある迷走でしたね。
外仕事を多くこなしアンダーはおろか乃木坂全体でも世間的にはトップクラスの活躍を見せた山崎怜奈さんを主人公に起用した「錆びたコンパス」。
アンダー楽曲の真骨頂であるディープな世界観を提示しながらもサビでは明るいポップスに様変わり。MVではアンダーメンバーが伊豆で楽しく戯れ合っておりファンの見たい乃木坂であることを忘れさせません。ロケ地選びを筆頭にMVの色使いのセンスが素晴らしく、落ち着いた風景がメンバーの魅力を引き出しています。そして卒業予定の2人がその笑顔で作品に切ない彩りを与えています。山崎さんの力強い踊りにも注目。
幸運を祈る際に「直接言うのはかえって運が逃げるためわざと不謹慎なことを言う」舞台パフォーマー界の迷信に由来するbreak a legを使ったのも素晴らしい。
表題曲でも英語で幸運を祈ってますが祈ってるアピールをしまくってるのでまさに正反対。こちらは選抜メンバーらしくガツガツしてていいのですが。
挑戦を続ける人にMake a run for itなどと言いかける初歩的な失敗(おそらく大半の日本人は駆け抜けろなどと楽観的な解釈をしていると思いますが)は実はbreak a legへの布石だったのですかね。多分違いますけど。
全体的にバランスが良くアンダー楽曲もここまできたのかと鳥肌が立ちました。

アンダーライブ2021

実質「伊藤渡辺卒業ライブ」。終わってしまいました。
この前アンダーライブ2020があったばかりなので嫌な予感はしたのですが、2人同時卒業発表のダメージは大きかったですね。
2人とも人気メンバーではないもののパフォーマンス力が高く、彼女たちのいないアンダーライブをまだ想像できません。ステージ上でのかっこいい姿も、時たまおふざけする可愛らしい姿をもう見れないのかと思うと寂しいですね。堀さん卒業のショックからまだ立ち直れていないのに…
最後の渡辺さんのメッセージには痺れましたね。確かにアイドルがいつ夢の世界から消えるから分かりません。

これからのアンダー

選抜がほぼ固定化されているのは周知の事実です。
27thの選抜発表は酷く淡白なもので、初選抜の早川さんのコメントすらなくあっという間に終わってしまいました。グループが成熟し過ぎていて最早ただのフォーメーション発表ですね。
かつてはアンダーはサッカーでいえばベンチメンバーで、一部はピッチの側で準備運動をしている状態でした。今度は誰がアンダーから入れてもらえるかというのが注目ポイントでしたが、いつしかユースチームである4期生が誕生し有望株はそのまま選抜メンバーに昇格するパターンが形成されています。
最早乃木坂は一つのグループではなく、選抜、妹分の4期生、短期交換留学対象のアンダーという3つの陣営に分かれています。そして選抜に呼ばれない4期生はいずれアンダーに合流しなければなりません。
私の予想では(3期生も何人か卒業しているであろう)2年以内に5期生を入れるはずです。困った時は大人の力で新陳代謝を強行すれば話題が生まれるものです。
アンダーにとってはこの上なく大変な時期が待っていますが是非「錆びたコンパス」を手に素敵なアンダーライブを引き継いでいって欲しいものです。

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