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やることが目的ではない

令和3年4月1日

今日から新年度。
多くの会社では新入社員を迎えることでしょう。

新しい年度が始まる今、
もう一度確認してほしいことがあります。

それは

「やることが目的ではない」
ということ

本来の目的があるのに、
その目的に向かうために「やること」が
目的になっていませんか?

手段がいつの間にか目的になっていないか?
ということです。

意外にも身の回りにこういうことはたくさんあるもので、
そこに気づかないと、
本来の目的から大きく外れてしまいます。

例えば1on1

1on1の本来の目的は
上司と部下が特別な時間を作って
部下の(場合によっては上司のも)課題を解決するために
一緒に知恵を出し合うことです。

会社からの「やりなさい」の指示に従って始めた1on1が、
▲普段のOJTや雑談の延長になっている
▲評価面談になっている
▲部下へのの叱責の場になっている

としたら、
それは特別な時間でもないし、
「やること」が目的になってしまっていて、
課題解決のための知恵出しという目的にもなっていませんよね。

1on1を主催する側(上司)からも
受ける側(部下)からも、
1on1への評価や満足度が低い悩みをよく耳にしますが、
その多くの原因はここにあります。

一緒に考える
一緒に知恵を絞る

このプロセスにおいて
相互の尊重から安心感が醸成され信頼関係が構築されるから
部下の主体的な自立自走が始まっていきます。

それが1on1の効果であり目的です

上司は
ときにメンター(良き助言者)であることも求められますが、
その助言の内容が
▲一般的に良しとされる方法
▲ほかの多くの人の成功事例
などを押し付けてはいないでしょうか?

それができるのなら
部下はとっくにその課題は解決できているはず。

課題のままであるということは
その「やり方」が本人には合わないということです。

本人の個性・強みを活かすことを前提に
解決策を一緒に考えなければ、
そこにはムリがあるのです。

ただやるだけの1on1ではなく、
本来の目的にそって意識して実施することが
上司に期待されています。

やることが目的ではありませんからね。

新年度スタートの日に、
もう一度見直してみましょう。

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