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芸能人の「プライベートの切り売り」は善か悪か

上岡龍太郎さんが「芸能人も私生活をさらけだしてプライベートを切り売りしてかないといけなくなるっしょ!」的なことを予言して芸能界を去っていくわけだが、その予言が今まさに的中していてすごいなと思った。

今なんてリモート撮影のために自宅からテレビに映らないといけない。「自分の家はNGですよ!」なんて言ってたら使ってもらえない時代になってしまった。その前からバラエティ番組ではかなりプライベートな私生活をさらけださないといけない感じになっていたんだけどね。

Youtubeがそれに拍車をかけている。

芸能人が風呂入ったり家族とじゃれあってる様子が普通に公開されている。そしてそれをみんな楽しんでいる。僕もそういう等身大の動画を見ながら、「ああ僕と同じ人間なんだあ」と楽しんで見ている。世の中的に作り物ではなくリアルで自然な映像がみたいと思うようになっているのだ。

でもこれで良かったんだっけ?、と一回立ち止まってみる。

それって動物園でオリの中にいる動物を見ているのと一緒なのでは?とも思ってしまう。もちろん、私生活を見せてくれるのは楽しいし見ていられる。私生活を見せた方がファンはつくだろうし愛着も持ってもらえるだろう。時代が求めているコンテンツだし、本人たちも楽しんでやってるならそれでいい。

しかしこれは見られているだけなんじゃないか。ある程度作り物であることは大事だと思う。魅せにいくという気構えだ。それをテレビが提供するべきだと思う。テレビもyoutubeやSNSに便乗してプライベート至上主義なってはいけない。リアルはリアルで見せないからこそ面白い。ディズニー映画を見て現代に通じる普遍を感じるからこそ面白くて心に入ってくるのとある意味では同じだ。





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